注目経営者の上場が2週連続

連休の谷間の今週は上場は1件の新規上場と3件の新規承認があり、3日間しかないにもかかわらずイベントは豊富となった。

東京証券取引所のマザーズに上場したブレインパッドは企業が大量保有するデータを解析して、経営に生かせるように提案するという事業を展開している。

事業内容の新規性が受けて人気化し、初日は大幅買い越しのまま終わり、初値は次週に持ち越しとなった。

社長の草野 隆史氏はいまやベンチャー経営者の育成機関にもなっている、

慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス（SFC）の卒業で、かつてはフリービットの設立にも参加した。

注目される経営者のひとりだ。

経営者で注目される企業としては、次週のKLabも該当する。

トップの真田 哲弥氏は10代の頃から会社経営を始め、サイバードの実質的な創業者でもある。

KLab自体はサイバードの子会社としてスタートした経緯がある。

草野氏はフリービットのIPO前には既にブレインPを立ち上げていたため、IPOは今回が初体験だが、真田氏は2回目だ。

かつて2回のIPOを体験したということでは、馬主としても有名でメイテックとVSNを創業した関口 房郎氏がいたが、2回目の時に関口氏は既に一線を退いていた。

一方、上場承認が下りたのは、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスとイーブックイニシアティブジャパン、菊地製作所の3社。

前2社は東証マザーズの上場で、ともに大和証券キャピタル・マーケッツが主幹事を務める。

菊地製作所はJASDAQに上場する。

10月は6社程度の上場が関係者の間では、事前に観測されていた。

きょうの承認でちょうど6社となり事前の観測どおりとなった。

上場観測はこれまで単なる期待で終わってしまうことが多かったが、ここまで非常に順調だ。

株式市場は日経平均株価が年初来安値の水準をさまよい、マーケットは縮小が続くにもかかわらず、IPOは年末に向け加速している。

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