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今週の為替相場展望 [為替情報]
今週9月26-30日週の為替相場は、根深いユーロ安主導の円全面高と反動揺り戻しをにらんだ神経質な展開が続く。
前週末NY市場ではドル/円、クロス円とも外貨が小幅に反発（円反落）。
23日はG20での協調合意後も世界株安とユーロ安、円全面高の流れが続いたが、NY市場ではノボトニーECB理事が「ECBは域内銀行向けに1年物融資を再導入する可能性がある」との認識を示したことや、ECBの利下げ観測、欧州各国による恒久的な救済基金の設立検討、メキシコやブラジル当局による自国通貨買い・ドル売り介入の思惑、G20主導による為替安定化の協調介入の噂などにより、円全面高に歯止めが掛かった。
さらに日本では企業の9月決算期末が接近してきた。
今週から日本で株安と円全面高が激化するようであれば、日銀の追加緩和や財務省の円高阻止介入といった危機対応が想定されるだろう。
一方でギリシャのデフォルト（債務不履行）や欧州各国の意見対立を含めた欧州債務金融不安、世界経済の減速リスク、米国を始めとした先進国の政策手詰まりといった難題は厳然と残されている。
ここに来て欧州発の混乱と信用収縮が、新興国にも飛び火してきた。
今週は過度な円全面高の自律調整や政策期待による円全面安と、根強い「リーマン・ショック第2弾」への警戒感による円高再燃リスクにナーバスとなる展開が続く。
もっともドル自体はリスク回避とFRBの大幅緩和の先送りなどにより、対円以外ではドル全面高が加速されてきた。
市場の混乱が落ち着くとドル安再燃のリスクがある反面、ドル/円には「ドル全面高の出遅れ修正」によるドル反発の潜在マグマが水面下で蓄積されつつある。
テクニカルではドル/円、クロス円ともに、5日移動平均線や21日線などへの「外貨売られ過ぎ修正」の自律反発をにらんだ流れ。
フィボナッチ分析では急落前の高値から前週安値に至る値幅の23.6％戻し、38.2％戻し、50.0％戻しなどの節目回復を一つ一つ確認していく展開となる。
一方で政策対応が失望に終わったり、新たな悪材料が出てくると、自律反発が頓挫。
改めて過去最安値（円の最高値）方向や一段の底割れフリーフォールを招く波乱リスクも排除できない。
経済指標・イベント解説（時間は全て日本時間。予定・未定を含む）
＜26日・月＞
06:45 NZ・8月貿易収支
（外需減速や資源下落で輸出鈍化。NZドルの悪材料に）
17:00 独9月Ifo景気動向指数
（欧州債務金融危機や世界減速懸念で下振れ警戒。一定の悪化への織り込みは進む）
23:00 米8月新築住宅販売件数
（雇用低迷や自然災害などで低迷濃厚。ただし中古販売は懸念ほど悪化せず）
日本で週明けから株安・円高が激化なら、政府・日銀の9月期末対応が焦点
＜27日・火＞
19:00 英9月CBI流通取引調査
（財政緊縮や欧州の債務金融危機、米国減速などで下振れ警戒）
22:00 米7月S&Pケースシラー住宅価格指数
（雇用低迷などで住宅は長期低迷。ただし住宅価格は急落から安値での底這いに移行）
23:00 米9月消費者信頼感指数
（2番底懸念や欧州危機などで下振れ警戒。前月までの急落の反動リバウンドが波乱）
23:00 米9月リッチモンド連銀製造業指数
（9月の製造業指数は軒並み悪化。一定の低迷への織り込みは進む）
＜28日・水＞
10:00 豪8月HIA新築住宅販売
（景気減速で低迷警戒。ただし、少しでも改善なら豪ドルが買い戻されやすい地合い）
14:30 仏4-6月期国内総生産[確報]
（下方修正のリスクがユーロの戻り売り要因に）
21:30 米8月耐久財受注
（8月のISM製造業景況指数は小幅低下。ただし、市場予想ほどには悪化せず）
30:00 バーナンキFRB議長、講演[クリーブランド]
（21日のFOMC後に米国の株安などの混乱が加速。追加危機対応の示唆が焦点）
＜29日・木＞
15:15 白川日銀総裁、信用金庫全国大会で挨拶[帝国ホテル]
（欧州発の世界金融経済危機に対する日銀の追加対応が焦点に）
16:55 独9月雇用統計
（米国に続いて欧州でも雇用悪化のリスク）
17:30 英8月消費者信用残高、住宅証券融資残高、住宅ローン承認件数
（財政緊縮や欧州の債務金融不安、世界減速などで英国の内需指標は減速）
18:00 ユーロ圏9月消費者信頼感[確報]、鉱工業信頼感など
（低迷濃厚も一定の悪化は織り込まれる）
21:30 米4-6月期国内総生産[確報値]
（下方修正のリスクが2番底懸念を後押し。一定の悪化は織り込みも）
21:30 米新規失業保険申請件数
（10月上旬予定の雇用統計の参考に。雇用の一段の悪化に警戒感）
23:00 米8月中古住宅販売成約指数
（8月の中古住宅販売は予想を上回る。価格下落による値ごろ感やローン金利低下が下支え）
＜30日・金＞
06:45 NZ・8月住宅建設許可
（NZの経済指標は悪化傾向）
08:50 日8月鉱工業生産[速報]
（生産予測の減速度合い焦点。悪化リスクが株安・円高と輸出減・円安の両材料）
10:30 豪8月民間部門信用
（豪州の指標は悪化警戒。ただし、少しでも改善なら豪ドルが買い戻されやすい地合い）
11:30 中国9月HSBC製造業PMI[確報]
（速報は悪化で中国減速懸念とリスク回避の流れを助長させる）
15:00 独8月小売売上高指数
15:45 仏8月消費者支出
17:00 伊4-6月期／8月失業率
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数[速報]
18:00 ユーロ圏8月失業率
（欧州の指標は軒並み悪化リスク。ECBの先行き利下げ観測がユーロの上値を圧迫）
21:30 米8月個人所得／個人支出
（8月の小売売上高は前月比で横這い。自動車や衣料品は減少）
22:45 米9月シカゴ購買部協会景気指数
22:55 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
（いずれも悪化警戒。前月までの急落の反動リバウンドが波乱要因）
前週末NY市場ではドル/円、クロス円とも外貨が小幅に反発（円反落）。
23日はG20での協調合意後も世界株安とユーロ安、円全面高の流れが続いたが、NY市場ではノボトニーECB理事が「ECBは域内銀行向けに1年物融資を再導入する可能性がある」との認識を示したことや、ECBの利下げ観測、欧州各国による恒久的な救済基金の設立検討、メキシコやブラジル当局による自国通貨買い・ドル売り介入の思惑、G20主導による為替安定化の協調介入の噂などにより、円全面高に歯止めが掛かった。
さらに日本では企業の9月決算期末が接近してきた。
今週から日本で株安と円全面高が激化するようであれば、日銀の追加緩和や財務省の円高阻止介入といった危機対応が想定されるだろう。
一方でギリシャのデフォルト（債務不履行）や欧州各国の意見対立を含めた欧州債務金融不安、世界経済の減速リスク、米国を始めとした先進国の政策手詰まりといった難題は厳然と残されている。
ここに来て欧州発の混乱と信用収縮が、新興国にも飛び火してきた。
今週は過度な円全面高の自律調整や政策期待による円全面安と、根強い「リーマン・ショック第2弾」への警戒感による円高再燃リスクにナーバスとなる展開が続く。
もっともドル自体はリスク回避とFRBの大幅緩和の先送りなどにより、対円以外ではドル全面高が加速されてきた。
市場の混乱が落ち着くとドル安再燃のリスクがある反面、ドル/円には「ドル全面高の出遅れ修正」によるドル反発の潜在マグマが水面下で蓄積されつつある。
テクニカルではドル/円、クロス円ともに、5日移動平均線や21日線などへの「外貨売られ過ぎ修正」の自律反発をにらんだ流れ。
フィボナッチ分析では急落前の高値から前週安値に至る値幅の23.6％戻し、38.2％戻し、50.0％戻しなどの節目回復を一つ一つ確認していく展開となる。
一方で政策対応が失望に終わったり、新たな悪材料が出てくると、自律反発が頓挫。
改めて過去最安値（円の最高値）方向や一段の底割れフリーフォールを招く波乱リスクも排除できない。
経済指標・イベント解説（時間は全て日本時間。予定・未定を含む）
＜26日・月＞
06:45 NZ・8月貿易収支
（外需減速や資源下落で輸出鈍化。NZドルの悪材料に）
17:00 独9月Ifo景気動向指数
（欧州債務金融危機や世界減速懸念で下振れ警戒。一定の悪化への織り込みは進む）
23:00 米8月新築住宅販売件数
（雇用低迷や自然災害などで低迷濃厚。ただし中古販売は懸念ほど悪化せず）
日本で週明けから株安・円高が激化なら、政府・日銀の9月期末対応が焦点
＜27日・火＞
19:00 英9月CBI流通取引調査
（財政緊縮や欧州の債務金融危機、米国減速などで下振れ警戒）
22:00 米7月S&Pケースシラー住宅価格指数
（雇用低迷などで住宅は長期低迷。ただし住宅価格は急落から安値での底這いに移行）
23:00 米9月消費者信頼感指数
（2番底懸念や欧州危機などで下振れ警戒。前月までの急落の反動リバウンドが波乱）
23:00 米9月リッチモンド連銀製造業指数
（9月の製造業指数は軒並み悪化。一定の低迷への織り込みは進む）
＜28日・水＞
10:00 豪8月HIA新築住宅販売
（景気減速で低迷警戒。ただし、少しでも改善なら豪ドルが買い戻されやすい地合い）
14:30 仏4-6月期国内総生産[確報]
（下方修正のリスクがユーロの戻り売り要因に）
21:30 米8月耐久財受注
（8月のISM製造業景況指数は小幅低下。ただし、市場予想ほどには悪化せず）
30:00 バーナンキFRB議長、講演[クリーブランド]
（21日のFOMC後に米国の株安などの混乱が加速。追加危機対応の示唆が焦点）
＜29日・木＞
15:15 白川日銀総裁、信用金庫全国大会で挨拶[帝国ホテル]
（欧州発の世界金融経済危機に対する日銀の追加対応が焦点に）
16:55 独9月雇用統計
（米国に続いて欧州でも雇用悪化のリスク）
17:30 英8月消費者信用残高、住宅証券融資残高、住宅ローン承認件数
（財政緊縮や欧州の債務金融不安、世界減速などで英国の内需指標は減速）
18:00 ユーロ圏9月消費者信頼感[確報]、鉱工業信頼感など
（低迷濃厚も一定の悪化は織り込まれる）
21:30 米4-6月期国内総生産[確報値]
（下方修正のリスクが2番底懸念を後押し。一定の悪化は織り込みも）
21:30 米新規失業保険申請件数
（10月上旬予定の雇用統計の参考に。雇用の一段の悪化に警戒感）
23:00 米8月中古住宅販売成約指数
（8月の中古住宅販売は予想を上回る。価格下落による値ごろ感やローン金利低下が下支え）
＜30日・金＞
06:45 NZ・8月住宅建設許可
（NZの経済指標は悪化傾向）
08:50 日8月鉱工業生産[速報]
（生産予測の減速度合い焦点。悪化リスクが株安・円高と輸出減・円安の両材料）
10:30 豪8月民間部門信用
（豪州の指標は悪化警戒。ただし、少しでも改善なら豪ドルが買い戻されやすい地合い）
11:30 中国9月HSBC製造業PMI[確報]
（速報は悪化で中国減速懸念とリスク回避の流れを助長させる）
15:00 独8月小売売上高指数
15:45 仏8月消費者支出
17:00 伊4-6月期／8月失業率
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数[速報]
18:00 ユーロ圏8月失業率
（欧州の指標は軒並み悪化リスク。ECBの先行き利下げ観測がユーロの上値を圧迫）
21:30 米8月個人所得／個人支出
（8月の小売売上高は前月比で横這い。自動車や衣料品は減少）
22:45 米9月シカゴ購買部協会景気指数
22:55 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
（いずれも悪化警戒。前月までの急落の反動リバウンドが波乱要因）
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お久しぶりです。
１０月からやりたい仕事に就くことになりました。☆
by ケイ (2011-09-25 18:52)