銘柄選別のポイント(1) [豆知識]
具体的に成長期待の高い銘柄を選別して投資する場合に、指標として何を基準にするかという課題が出てきます。
一般にわが国で多用されている投資尺度はPERです。
足元の1株当り利益の予想から、PERを計算して市場全体の水準や同業他社との比較で割安か否かをみるのです。
しかし、単純なPER比較には落とし穴があります。
仮にA社の1株当り利益が100円、B社が150円、株価はA社、B社ともに3000円だとします。
PERはA社が30倍、B社が20倍になります。
単純比較でしたらB社の方を投資対象として選択することになります。
ところが、この比較だけでは十分といえません。
これはあくまでも現時点での比較でしかありません。
今後3年間の利益成長率がA社は40%、B社は10%だとします。
両社ともに利益成長はみせても成長率に差があるわけです。
結果としてA社の1株当り利益は3年後には270円になりますが、B社は200円です。
3年後の利益を前提にすれば、PERはA社が11倍、B社は15倍です。
PER水準は逆転してしまいます。
3年後の妥当PERが20倍とすれば、3年後のA社の株価は5400円、B社の株価は4000円になります。
A社は1.8倍になりますが、B社は1.3倍になるだけです。
現在PER水準が高いA社に投資した方が投資効率は高いわけです。
このように投資判断を行なう場合に、利益の成長率が重要な意味を持っています。
特に小型株の場合は成長率に極端な差が生まれやすいのです。
規模が小さいため時流に乗るか乗らないか、差別化する武器があるかないかによる影響を大きく受けるためです。
したがって、小型株投資で優先されるべき指標は利益成長率がどうかということになります。
最近の成長率から類推することも可能ですし、会社四季報、日経会社情報など出版物の2期間予想、さらに長期の予想を行なっているアナリストレポートなどから情報を入手して判断することが重要です。
一般にわが国で多用されている投資尺度はPERです。
足元の1株当り利益の予想から、PERを計算して市場全体の水準や同業他社との比較で割安か否かをみるのです。
しかし、単純なPER比較には落とし穴があります。
仮にA社の1株当り利益が100円、B社が150円、株価はA社、B社ともに3000円だとします。
PERはA社が30倍、B社が20倍になります。
単純比較でしたらB社の方を投資対象として選択することになります。
ところが、この比較だけでは十分といえません。
これはあくまでも現時点での比較でしかありません。
今後3年間の利益成長率がA社は40%、B社は10%だとします。
両社ともに利益成長はみせても成長率に差があるわけです。
結果としてA社の1株当り利益は3年後には270円になりますが、B社は200円です。
3年後の利益を前提にすれば、PERはA社が11倍、B社は15倍です。
PER水準は逆転してしまいます。
3年後の妥当PERが20倍とすれば、3年後のA社の株価は5400円、B社の株価は4000円になります。
A社は1.8倍になりますが、B社は1.3倍になるだけです。
現在PER水準が高いA社に投資した方が投資効率は高いわけです。
このように投資判断を行なう場合に、利益の成長率が重要な意味を持っています。
特に小型株の場合は成長率に極端な差が生まれやすいのです。
規模が小さいため時流に乗るか乗らないか、差別化する武器があるかないかによる影響を大きく受けるためです。
したがって、小型株投資で優先されるべき指標は利益成長率がどうかということになります。
最近の成長率から類推することも可能ですし、会社四季報、日経会社情報など出版物の2期間予想、さらに長期の予想を行なっているアナリストレポートなどから情報を入手して判断することが重要です。
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