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日本株週間展望 [株式展望]

3月第3週(19-23日)の日本株相場は上値を試す展開が予想される。

米国の景気回復の足取りが強まってきたことや為替の円安傾向を受け、2012年度業績改善への期待感が株価を押し上げる見込み。

第2週の日経平均株価はその前の週に比べ、2%(200円)高の10129.83円で取引を終了した。

週ベースでの上昇は6週連続。

米国株高と為替の円安が追い風となり、輸送用機器などの輸出関連や海運、鉄鋼、不動産株を中心に幅広い業種が高くなった。

米国の景気回復が一段と顕著になっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)は13日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で、労働市場が強さを増したなどと指摘し、景気の現状判断を上方修正した。

さらに2週では、2月の小売売上高の上昇や前週の週間失業保険申請件数の減少なども確認された。

3週には米国で、19日に3月の全米ホームビルダー協会(NAHB)米住宅市場指数、20日に2月の住宅着工・許可件数、21日には2月中古住宅販売、22日は米連邦住宅金融局(FHFA)住宅価格指数などが発表される。

このほか、欧州では22日に3月のユーロ圏製造業・非製造業景気指数も発表される。

日本の景気についても、経済協力開発機構(OECD)が12日に発表した1月の景気先行指数では、前月比0.5ポイント上昇の102.6と上昇基調が確認された。

また、過剰流動性や為替の円安に対する期待感も引き続き株価の支えとなりそうだ。

日本銀行は13日開いた金融政策決定会合で、追加の金融緩和は見送ったものの、資産買い入れ等基金について宮尾龍蔵審議委員が5兆円増額を提案(反対多数で否決)しただけでなく、会合結果の発表時間も午後2時過ぎとなった。

国内では追加緩和期待が根強い半面、今回の米FOMCでは追加緩和の示唆はなかった。

こうした日米の金融政策の方向感の差を受け、為替のドル・円相場と相関性が強いとされる日米2年債利回り格差は拡大。

金利差の広がりを背景として、為替市場ではドル高・円安基調が強まっている。

15日には約11カ月ぶりに1ドル=84円台を回復しており、今期の想定為替レートを1ドル=78円としているトヨタ自動車など輸出関連企業にとっては、来期業績に対する改善期待も継続しやすい。

日経平均は15日に10158円まで上昇し、昨年3月の東日本大震災後の戻り高値である10207円や、震災の当日と翌営業日との間に出来たチャート上の窓(空白)である10049円-10254円水準に接近しつつある。

株価の上昇ピッチは鈍化する可能性がある。

イラン情勢の緊迫化などを背景として、米国ではガソリン価格が上昇。

米国自動車協会調査では、無鉛レギュラーガソリンの全米平均小売価格が14日に10カ月ぶり高値を記録した。

原油の高止まりによるインフレ圧力は、実質所得悪化で個人消費に悪影響を及ぼすほか、金融政策のかじ取りを困難にし、米国株の変動を招きやすくする。

3週の日程では、米国で20日と22日にバーナンキFRB議長がジョージ・ワシントン大学で講演する。

国内は20日が休場(春分の日)となり、22日には2月の貿易収支が予定されている。


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コメント 2

楽しく生きよう

株価だけではなく、しっかりとアメリカの景気がよくなってきたのであれば、明るい人が増えるわけでいいことですね。
by 楽しく生きよう (2012-03-17 08:09) 

ちくわ

ブログのタイトルがいいですね。
by ちくわ (2012-03-17 16:47) 

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