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一獲千金求めて [IPO情報]

ゴールデンウイーク前の最後となるIPOが実施され、今回も例によって高騰した。

オークションサイトの落札価格を比較するサイトを運営するオークファンは公開価格の4倍の初値を付けた。

これで新興市場のIPOは2月20日の協立情報通信から6連続で初日初値付かずを記録。

市場ではすっかり「新興IPOならば何でも倍値」というような雰囲気に変わった。

今回はブックビルディング時から銘柄の中身やバリュエーションからはかけ離れて過熱していた。

冷静な判断はかえって機会を逃すため、投資家も頭のネジを何本か外して臨まなければいけない。

大事なのは真の価値よりも市場がどう判断するかだ。

市場が極度に楽観的ならば、自分も楽観的になる必要がある。

いわゆるケインズの美人投票理論だ。

先週はIPOに関連して象徴的な出来事も起きた。

新興市場で連騰するガンホー・オンライン・エンターテイメントが分割調整後の上場来高値を8年ぶりに奪還したのだ。

ガンホーと言えば長年のIPO投資家にとっては03年から06年頃にかけて発生したかつてのIPOバブルを象徴する銘柄の一つだ。

ソフトバンク社長の実弟が経営者を務めることで注目を浴びやすく、オンラインゲームと当時としては新奇性のある事業内容が高かったことから上場当初から人気化。

公開価格120万円に対し初値は3.5倍の420万円を付けた。

初値後は反動が来るかと思いきや、1カ月で2310万円(調整後46万2000円)越えまで駆け上がった。

その後はさすがに調整したが、株式分割直後に再度買われ、調整後の高値(73万4000円)を付けた。

当時から塩漬けにしていた投資家はさすがに少ないだろうが、伝説的なマネーゲームで付けた高値はもはや奪還不可能に見られていた。

驚異のU字型回復、いや鍋型回復とでも言うべきか。

今回もマネーゲームの要素は強いだろうが、前期の利益は上場当時と比べ、10倍に拡大している。

今回のIPOバブルでも既に高騰を続ける銘柄が出てきている。

昨年末に上場したユーグレナは初値が公開価格の2.3倍で付けた後も勢いがやまず、株価は分割調整後の初値780円に対し1万円を超えた。

地盤ネットもしかり。

倍率だけで見れば既にガンホーを超えている。

既に誰もが適正株価と思っては買ってはいないのだろうが、美人投票が終わる気配がない。

だが、こうした一獲千金銘柄の出現こそが、次なるIPO銘柄の高騰を支える重要な要素にもなっている。


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