米国株式相場 [米国市場]
経済指標で住宅市場の安定化が示唆されたほか、ギリシャの世論調査の結果を受けて同国のユーロ離脱懸念が後退したことが背景にある。
S&P500種株価指数は先週、週間ベースでは4月以来初の上昇となった。
S&P500種株価指数は前営業日比1.1%高の1332.42。
ダウ工業株30種平均は1%上げて12580.69ドル。
全米20都市を対象にした3月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は2.6%低下と、低下率はここ1年余りで最小となった。
またギリシャで26日公表された6つの世論調査の結果によれば、支援受け入れに基づく緊縮計画に肯定的な新民主主義党(ND)の支持率がいずれの調査でも最も高くなった。
前日の米株式市場はメモリアルデ-の祝日で休場だった。
米国株:大幅反発 [米国市場]
主要株価指数は2年余りで最大の上げとなった。
米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、景気浮揚に向けさまざまな手段を実施する用意があると表明したことが好感された。
S&P500種はFOMC声明発表後、上げ下げを繰り返す展開となったが、最終的にこの日の高値付近で引けた。
前日の下げの中心となった金融株がこの日は大きく反発。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループの上げが目立った。
銅・金生産のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドは、金相場が過去最高値に上昇したことを手掛かりに買い進まれた。
S&P500種株価指数は前日比4.7%高の1172.53。
一時1.6%安まで下げる場面もあった。
ダウ工業株30種平均はこの日429.92ドル(4%)上げて11239.77ドル。
共に上昇率は2009年3月23日以降で最大となった。
FOMCが少なくとも13年まで政策金利を過去最低で維持する方針を表明したことを受け、米国債は上昇。
10年債と2年債の利回りは過去最低を付けた。
FOMC声明は様々な政策手段について協議したとし、「適切にこれらの手段を実施する用意がある」と言明した。
政策金利の低水準維持に関する表現を従来通り「長期にわたり」とするよう求めて、地区連銀総裁3人が反対票を投じた。
債務上限問題やスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米格下げなどを受け、S&P500種は7月22日以降、時価総額にしてほぼ3兆ドルが失われている。
前日の相場で下げの中心だった金融株と資源株が、この日は上げを主導した。
一方で、生活必需品関連株や公益株など景気との関連性の薄い業種の上昇は最も小幅にとどまった。
BOAは17%高の7.60ドル。
シティグループは14%上昇し31.82ドル。
また金と銅相場の上昇を材料にS&P500種の資源株も値上がり。
フリーポートは7.5%上げて45.05ドル。
アルミ生産で米最大手のアルコアは8%上昇し、12.24ドル。
NY株、大幅反発 [米国市場]
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比202.26ドル高の12587.42ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数は同61.41ポイント高の2826.52で終了した。
上げ幅はダウが昨年12月以来、ナスダックが昨年9月以来の大きさで、いずれも今年最大となった。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比260万株減の8億6868万株(暫定値)。
IBMは前日引け後に発表した決算で大幅増益となったほか、通期予想も再び上方修正。
これを好感して同社株が朝方から値を飛ばし、相場全体のけん引役となった。
6月の住宅着工件数が予想を上回ったことや、オバマ大統領が米財政赤字削減の交渉進展に言及したことも買い安心感につながった。
IBMは約5.7%高で終了。
マイクロソフト、オラクル、デルなどハイテク株も軒並み上昇した。
新興国などの好調で業績が伸びたコカ・コーラも3%強の値上がり。
決算発表が集中した金融大手では、四半期ベースの過去最高益を達成したウェルズ・ファーゴが約5.7%上昇した一方、既に株価が10ドルを割り込んでいるバンク・オブ・アメリカは赤字決算を受けて1.5%安。
市場部門の低迷で減収となったゴールドマン・サックスも値下がりし、明暗を分けた。
18日の米国株式相場 [米国市場]
米国株式相場 [米国市場]
29日の米国株式相場 [米国市場]
12日の米国市場 [米国市場]
12日の米株式相場は続伸。
S&P500種株価指数は1年ぶり高値をつけた。
企業業績の改善で、この7カ月間続いている株価の上昇基調がさらに継続するとの見方が広がった。
この日は原油も上昇し、7週ぶり高値、ドル下落を背景に金属相場も値上がりした。
電動工具のブラック・アンド・デッカーは大幅高。
第3四半期の利益見通し上方修正が買い材料だった。
自動車フォード・モーターも上昇。
9月の欧州販売が前年同月比12%増加したのが好感された。
貨物輸送大手YRCワールドワイドを中心に一連のトラック輸送会社の株価も上昇。
銀行がYRCの信用枠の期限延長に合意したのが手掛かりだった。
S&P500種株価指数は前営業日比0.4%高の1076.19で終了。
終値では08年10月3日以来の高値。
ダウ工業株30種平均は20.86ドル(0.2%)上げて9885.80ドルで終えた。
17日の米株式市場 [米国市場]
このところ堅調な内容の経済指標が相次いだものの、最近の相場の上昇は行き過ぎとの懸念が高まった。
金融、エネルギーなど最近の上昇を主導してきたセクターが売られ、アメリカン・エキスプレス(アメックス)は2.3%、エクソンモービルは0.7%、それぞれ下落した。
ダウ工業株30種は7.79ドル(0.08%)安の9783.92ドル。
ナスダック総合指数は6.40ポイント(0.30%)安の2126.75。
S&P総合500種は3.27ポイント(0.31%)安の1065.49。
このほか、8月の住宅着工・許可件数も昨年11月以来の水準に増加。
新規失業保険申請件数は前週から予想外の減少となった。
ナスダックではオラクルが2.8%下落。
前日発表した第1・四半期決算で売上高が予想を下回ったことを嫌気した。
アメリカン航空の親会社AMRは19.7%急伸。
29億ドルを調達したことを明らかにし、より高い利益を上げられる路線にシフトする方針を示したことが支援材料となった。
航空株指数は1.8%高。
一方、フェデックスは第1・四半期決算が53%減益となったことを受けて2.2%下落。
同社はまた、燃油サーチャージからの収入の落ち込みを相殺するため、輸送料金の値上げを計画していることを明らかにした。
9日の米国株 [米国市場]
9日の米株式相場は上昇。
S&P500種株価指数は11カ月ぶり高値を記録した。
複合電機大手ゼネラル・エレクトリックは今年1月以来の高値に上昇。
イリノイ・ツール・ワークスも大幅高を記録した。
ゴールドマンは製造業が成長を再開すると、複合的な鉱工業企業の株価が特に上昇する傾向にあると指摘した。
インターネット競売大手eベイも上昇。
サンフォード・C・バーンスティーンがeベイの中核事業であるオンライン競売は「回復しつつある」との見方を示したのが好感された。
この日のドルは主要6通貨に対してほぼ1年ぶりの安値に落ち込んだ。
原油相場は上昇した。
S&P500種株価指数は4日続伸。
前日比0.8%高の1033.37。
ダウ工業株30種平均は49.88ドル(0.5%)上昇して9547.22ドル。
19日の米国株 [米国市場]
19日の米株式相場は続伸。
中国株下落を受けて朝方は軟調に推移したが、その後エネルギー株や医薬品株を中心に上昇に転じた。
石油生産会社のオクシデンタル・ペトロリアムとマーフィー・オイルがエネルギー株の上昇を主導した。
原油相場が2カ月ぶり高値に乗せたことが背景。
米エネルギー省が発表した週間統計で、原油在庫が約1年ぶりの大幅減少を記録した。
製薬大手メルクはダウ工業株30種平均構成銘柄で上昇率トップ。
同社が特許を持つぜんそく治療薬の後発薬をめぐり、米連邦地裁判事はイスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズに対し、製造差し止めを言い渡した。
同業のファイザーも値上がり。
S&P500種株価指数は前日比0.7%高の996.46。
ダウ工業株30種平均は同61.22ドル(0.7%)上昇の9279.16ドルで終了した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は2対1。