SSブログ

今週の為替相場展望 [為替情報]

今週11月30日-12月4日週の為替相場は、調整ドル安と中長期スパンでの底固め、根強いユーロ安と反動調整的な反発、資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)の下げ止まりの持続性を見極める展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、26週移動平均線122.22円前後、一目均衡表の雲の上限121.44円前後、基準線120.97円前後などが下値サポートラインとして意識されるだろう。

各ラインなどを下値メドとした下値固めと、緩やかな下限切り上がりトレンドの持続を見極める展開が続く。

雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持したままだ。

今週の注目は、まず26日の米感謝祭からスタートした米国・年末商戦の「出足状況」となる。

速報ベースで底堅さが示されると、ドルの下値固めや日米株の上昇を通じたリスク選好の円安地合いが支援されやすい。

対テロ戦争に向けた欧米とロシアの関係融和、あるいはロシアとトルコの対立回避に安心感が広がると、株高・円安を後押しさせる。

ただし、前週末には中国株が急落となっていた。

あくまでも今後の新規株式公開(IPO)の再開と円滑消化に向けた「中国株全体の割高是正と買い場作り」という思惑もくすぶっている。

今週明けから中国株が安定化すると、円安や資源国通貨の上昇をサポート。

反対に混乱が長引くようなら、円高や資源国通貨安を意識した手探り相場となる。

12月1日の中国PMIを含めて、中国情勢に一喜一憂の不安定さは警戒されるだろう。

今週の注目イベントは、12月3日のECB理事会。

3日にかけては追加量的緩和への期待感が、世界株の下支えと円高抑制、ユーロの戻り売り要因として注目されやすい。

一方で3日の緩和内容が想定の範囲内となれば、一旦の「材料出尽くし」へと作用。

小規模緩和による失望リスクを含めて、理事会後にはユーロの買い戻しや、ユーロ/円以外でリスク回避の円高に振れる短期波乱は警戒される。

続く注目は12月4日の米11月雇用統計となる。

米国では年末商戦向けの臨時雇用などにより、労働市場は活況を呈してきた。

賃金についても、自動車業界などで労働組合との賃上げ合意が具体化されている。

雇用・賃金ともに一定の改善が見られると、米FRBによる「12月利上げのあとの来年3月利上げ」が新たな相場テーマへと浮上。

ドル/円は先行き124-126円方向が上値ターゲットになる可能性を秘めている。

ただし、米国の雇用、賃金ともに、前月に予想を上回る改善を記録した。

今回は11月23日の米感謝祭休日などもあり、思わぬ反動減速となるリスクも消えていない。

すでに公表されている同じ11月分の消費者信頼感指数は、大幅悪化となる不穏な前兆シグナルも見られていた。

その中で4日の雇用統計や平均賃金が伸び悩むようなら、改めて「来年の利上げペースは超緩慢になる」という見方が拡大。

ポジション調整的にドルが売り込まれ、ドル/円も当面はドルの上値が重くなる余地も残されている。

一方で過度な米利上げ警戒の後退は、米国株やユーロ、資源国通貨を下支えする点も注視されるだろう。

資源国通貨については、今週に豪州やカナダで中銀の金融政策委員会が予定されている。

緩和姿勢の堅持による各通貨の中長期スパンでの戻り売り圧力と、過度な悲観見通しの修正による短期買い戻しという上下動の可能性をはらんでいる。


My アルバム更新しました。

御岩神社

http://mydreamtoday225.blog.fc2.com/


続きを読む


nice!(52)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

日本株週間展望 [株式展望]

12月1週(11月30日-12月4日)の日本株は、日経平均株価が3カ月ぶりの2万円回復を試す。

欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測が広がっており、景気や流動性の下支えを見込む買いが先行しそうだ。

米国の重要経済統計の発表も相次ぎ、堅調な内容が見込まれる中、ドル・円相場も安定推移する公算が大きい。

11月4週は、日経平均が週間で0.02%高の19,883.94円と小幅ながら6週続伸した一方、東証1部全体の値動きを示すTOPIXは0.5%安と6週ぶりに反落した。

シリア国境付近でのトルコによるロシア軍機撃墜で露土関係が緊張、ロシアによる報復は避けられそうな見通しだが、パリの同時テロ以来、地政学リスクは投資家の間で意識されている。

感謝祭明けからスタートした米国の年末商戦動向を見極めたいとの姿勢も重しになった。

ECBは12月3日に定例理事会を開催、市場では追加緩和策への期待が強まっている。

ドラギ総裁は20日の講演で、インフレ率を速やかに2%弱へ戻すため、必要な措置を取ることに意欲を示した。

米国では1日に11月の供給管理協会(ISM)製造業景況指数、4日に雇用統計と重要統計の公表が目白押し。

市場予想では、雇用統計の非農業部門雇用者数は20万人増の見通し。

前月は27.1万人増。

4日には石油輸出国機構(OPEC)総会も開かれ、低迷する国際原油市況への影響が注視される。

ただし、日経平均が2万円に乗せた後は上値の重い展開となりそうだ。

東証1部の騰落レシオなど一部テクニカル指標に過熱感が残る上、裁定買い残は半年ぶりの高水準と先物主導で解消売りが出やすい状況にもある。


My アルバム

http://mydreamtoday225.blog.fc2.com/



nice!(46)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

今週の為替相場展望 [為替情報]

今週11月23日-27日週の為替相場は、短期調整的なドル安やポンド安と中長期スパンでの下値固め、根強いユーロの戻り売り、資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)の売られ過ぎ修正による自律反発の持続性を見極める展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、26週移動平均線122.27円前後、6週線121.71円前後、一目均衡表の基準線120.97円前後などが下値サポートラインとして意識されるだろう。

各ラインなどを下値メドとした下値固めと、緩やかな下限切り上がりトレンドの定着が焦点となる。

雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持したままだ。

今週の注目は、まず週明けからの中国株など世界株の動向。

中国では、株価急落などで停止されていた新規株式公開(IPO)が再開される。

中国政府の新規5カ年計画では構造改革に向けて、「国有企業の民営化」が重要な政策課題となっている。

日本の郵政グループと同様、円滑な民営化のためにはIPOを順次成功させていく必要性があり、改めて国策的な株価の下支え策が注目されやすい。

米FRBによる12月利上げの織り込みなどもあり、中国株が安定策を保つとリスク回避の円高を抑制。

中国経済と相関性の高い資源国通貨の自律反発を支援する可能性がある。

今週は引き続き米国の経済指標が焦点となる。

前週後半には米FRBの12月利上げ織り込み進捗と、来年にかけての利上げペースが超緩慢になるという見方などから、ドルが調整下落に転じる場面があった。

その中で今週の米国指標は、強弱混在の「まだら模様」が想定される。

日々の指標で米国経済の強弱度合いを見定める一喜一憂が続き、中長期スパンでのドル高見通しは残りながらも、目先のドル/円はレンジ内で上下動という可能性がある。

しかも米国では26日に感謝祭の休場が控えている。

ポジション調整的なドルの戻り売り圧力や、米国の調整株安とリスク回避の円高には注意が必要だろう。

ポンドも同じように、調整ポンド安と来年にかけての利上げ観測による押し目買いとの綱引きが意識されやすい。

かたやユーロについては、ECBによる12月追加緩和に向けた下落圧力が根強い。

欧州でのテロ拡散懸念や、仏テロを受けた経済悪化リスクなどもあり、引き続きユーロの下値余地には注意を要する。

もっとも今週はフランスのオランド大統領が、米国のオバマ大統領、ロシアのプーチン大統領と相次いで会談を行う。

対テロ戦争に向けて、欧米露などの「大連合と協調」が進展すると、リスク選好の世界株高と円安が支援されやすい。

しかも欧州では、国防、治安維持、難民・失業対策などで財政出動の動きがある。

先行き「過度なECB金融緩和頼みの是正」や「危機バネによる財政出動と愛国消費」などが、欧州経済の回復とユーロの下げ止まりを支援する余地も残されている。


My アルバム

http://mydreamtoday225.blog.fc2.com/


続きを読む


nice!(51)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー