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4月のIPO銘柄ゼロに [IPO情報]

3月25日には、AvanStrateも上場延期が決まり、現在上場を控える銘柄はゼロになった。

ラクオリア創薬とSEMITECを合わせた3銘柄とも東北地方太平洋沖地震後の相場混乱などが理由で、地震後に値決めを控えていた。

1割以上も一気に下落した相場を背景に、各社とも資金調達の見直しを迫られた。

上場延期が相次ぐのは、2001年9月の米テロ事件以来のことになる。

当時はマザーズやナスダックジャパンといった新興市場が相次いで立ち上がったことで、上場ブームにわいていたため上場承認をもらっていた企業も多かったので、1カ月の間に10社以上が上場を延期・中止した。

なお、当時延期した企業の多くは、外部環境が落ち着いた年末か翌年の年度末までには上場を果たしている。

当時とは審査体制も異なるため、一概には比べられないが、企業業績に影響が少なければ、今回延期した3社も早い段階で仕切り直しが期待できそうだ。

一方、3月既に上場した7社の株価は総じて上値の重い展開が続いた。

新興市場全体が地震後のリバウンド相場を一通り消化した中、一部の銘柄を除いて値動きが乏しかった。

直近に上場した銘柄には自然エネルギーや復興関連といった地震後にテーマ物色の対象となった銘柄がなく、配当権利落ちを迎えたことから、高配当の島根銀行も下落した。

IDホームは同業最大手が反発したことで反発したものの、金曜大引け前には利益確定売りに押された。

IRジャパンとピーエスシーは安値を更新した。





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