2社に新規承認

先週IPOはなかったが、新規承認が2社あった。

東証マザーズに上場するモルフォとジャスダック・グロースに上場するラクオリア創薬である。

後者は本来3月に上場するはずだったが、東日本大震災で延期していた。

公開株数を大幅に減らした上での再挑戦となる。

前者は東京大学発のベンチャーで、同大学が唯一承認する東京大学エッジキャピタル（UTEC）が組成するファンドが筆頭株主となっている。

UTECはリードベンチャーキャピタル（VC）ではないものの、ラクオリアにも出資しており、過去にはテラでもリードVCを務めた。

これまでの実績は医療分野に多い。

モルフォは7月21日、ラクオリアは20日と連続で上場する。

一方、9日に上場したクロタニコーポレーションは、上値を切り下げながらも底堅く推移した。

ただ、出来高は日を追うごとに縮小している。

17日時点の累計出来高は152万8100株と公開株数の238万2600株にいまだ届かない。

17日の東証2部では売買代金14位と上位に入ってはいるが、IPO株としては早くも注目度が低下した格好となっている。

引受価額1110円以下の出来高は7万7900株と取引枠の31万800株に比べ少ないため、当面はまだ底堅い動きが期待できる。

しかし、値動きの小ささは出来高をさらに減らしかねず、銅価格の上昇などの買い材料となるようなニュースが待たれる。

タグ：クロタニコーポレーション ベンチャー ラクオリア創薬 モルフォ テラ IPO UTEC 東日本大震災