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相乗りは上手くいかない [投資の心得]

10月は運動会シーズン、幼稚園から高等学校まで学校はもちろんのこと、町内会単位の運動会も盛んに行なわれています。

運動会といえば定番が二人三脚競技、最近は三人四脚までも行なわれているようです。

株式投資でもこの二人三脚よろしく、友人同士で資金を出し合って投資するケースが少なくないようです。

投資資金が50万円しかない、50万円では目的とする銘柄を購入するに資金が足りない。

そこで二人で50万円ずつ出し合って目的の銘柄を購入するというようなケースです。

これを株式市場では「相乗り」と称しております。

1台の自転車に二人で乗ることを相乗りと言いますが、これから生まれた言葉のようです。

相乗りは二人の場合もあれば三人の場合もあります。

もっと数が多くなれば、もう相乗りではく投資クラブの性格を持つようになります。

親しい友人同士が情報を収集し、分析し、銘柄を決め、資金を出しあって、買い時や売り時を相談し、よりよい戦果を上げようとすることは、いかにも楽しそうに思えます。

また単独でやる場合に比べれば、心細くもないし、お互いに意見を出し合って決めるのだから、よい結果を生むはずと考えがちです。

しかし、これは大きな間違いです。

株式では自己責任が原則ですが、この自己責任という言葉を熟考してもらう必要があるのです。

株式投資はお金がからむものです。

しかも、常に好結果につながるはずはなく、失敗するケースもあるのです。

失敗した時に自分の考えは違っていたが、相手が強く主張したからといってみても、その損失を相手が被ってくれるわけではありません。

相乗りであろうと、自分だけであろうと、損益は自分に帰属するものです。

これが自己責任の基本です。

したがって、銘柄の決定、売買時期も自己責任で決めることなのです。

考えてみれば分かることです。

二人、三人の意見が完全に一致することは、まずケースとしては少ないと考えなければなりません。

ほとんどの場合、一方が自説を曲げるか譲歩することが必要になります。

結果オーライなら問題は起きませんが、結果が悪ければ不満が蓄積されていきます。

意見の食い違いから、中庸こそ真理だとかいって中途半端な結論を出してしまうことが多くなりがちですが、こうした場合は失敗につながることが多いと考えなければなりません。

さらにどんな場合でも相互に連絡が取れる状況にあるとは限りません。

緊急事態が発生した時に相手が旅行とか出張だとかで連絡が取れないケースも出てきます。

その時独断先行で売買すれば、結果がよければまだしも悪かった時にはしこりが残ってしまいます。

相乗りは上手くいかないケースが多いと考えた方がよいのです。

どんなに親しい仲でもお金がからめば、気まずいことが起きがちです。

せっかくの親しい仲にひびが入りかねません。

株式投資はたとえ夫婦であっても別々にすべきだといわれているほどです。

親しい友人を失わないためにも、友人との間では情報交換程度にとどめるのが賢明です。


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