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来週の為替相場展望 [為替情報]

来週の為替相場は、ドル下げ止まりの持続性を見極める展開となりそうだ。

ドルに関しては21日の米中古住宅販売の改善で買い戻しが入ったものの、市場センチメントは依然としてドル戻り売りムードが根強い。
とくに米国の雇用や消費には懸念が残されているため、25日の消費者信頼感指数や28日のミシガン大学消費者信頼感指数(確報)などが注目を集めそうだ。

生産の改善が時間差を経て消費マインドに遅行波及してくると、本格的なドル底入れに安心感が台頭。
反対に消費低迷の長期化が再確認されると、改めてドルの下限トライという展開が見込まれている。

円に関しては、中国株の下げ止まりによる緩やかな世界株高と原油高の再燃が焦点となる。
根強い過剰流動性相場によって米国株は底堅さを保っており、最近は先行上昇してきた米国の株高に経済指標の改善という「裏付け」も付与され始めた。

一方で世界株高には、テクニカルな過熱懸念や中国を始めとした当局による過熱抑制策への警戒感は消えていない。
引き続き株価が上昇すればクロス円を中心にした円安、株安ならリスク回避の円全面高という一喜一憂が想定される。

その他、国内では26-27日に大型の外貨建て投信の設定が予定されている。
設定日の前段階や当日に、単発的な円安・外貨高材料となる可能性も消えていない。
また、国内要因では9月決算を前にした輸出企業や機関投資家によるドル売りやユーロ売りなどによる円転圧力も続く。

ちなみに今年3月の決算前の場合、ドル/円は
2月23日に92.75-80円のドル1番底
3月19日に93.55-60円の2番底を形成

その後は決算明けの
4月6日の101.50-55円方向に向けて、ドル高・円安が進展している。

注目イベントは
25-27日の米債入札
30日の日本の衆院総選挙など

総選挙については民主党政権となった場合、「円高是認による内需重視」という発想から短期的な円高材料として注目されている。


来週の注目イベントは以下の通り(時間は日本時間)

<24日・月>
10:30 豪7月新車販売台数
(世界的に自動車販売は急減のリバウンド局面に)
18:00 ユーロ圏6月鉱工業新規受注
(最近の欧州指標は良好。自動車支援策などの政策効果も)
21:30 加6月小売売上高
(最近のカナダ指標は良好。金融機関の健全さも景気を下支え)

<25日・火>
12:00 NZ・7-9月期RBNZインフレ期待
(資源上昇などで上振れならNZドル高。落ち着きならNZドル安)
22:00 米6月S&Pケースシラー住宅価格指数
(住宅指標は底入れを明確化。回復の角度が焦点)
22:00 ベルギー8月企業信頼感
(26日の独Ifo景気動向指数の参考指標に)
23:00 米8月消費者信頼感指数
(根深い低迷がドル安材料に。改善ならインパクト大)
米2年債入札420億ドル
(順調消化なら金利低下でドル安、不調なら金利上昇でドル高)

<26日・水>
08:50 日7月貿易統計[通関統計]
(輸出改善が為替需給面での円高と株高・円安の両リスク)
17:00 独8月Ifo景気動向指数
(最近の独指標は良好。対策息切れなどによる伸び悩みが波乱)
18:30 南ア7月消費者物価指数
(資源高などで上振れなら来年にかけての利上げ期待を喚起)
21:30 米7月耐久財受注
(自動車買い替え支援策などで復調傾向)
23:00 米7月新築住宅販売件数
(改善織り込みで期待値のハードルが高まる。中古販売は上振れでドル高)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(前週は在庫減で原油高・資源通貨高・欧州通貨高を支援)
米5年債入札390億ドル
(順調消化なら金利低下でドル安、不調なら金利上昇でドル高)

<27日・木>
09:00 豪6月コンファレンスボード景気先行指数
10:30 豪4-6月期民間設備投資
(豪州景気の回復の度合いを見極め)
19:00 英8月CBI流通取引調査
(最近の英国の小売統計は良好)
21:30 米4-6月期実質国内総生産[改定値]
(下方修正がドル安リスク。ただし、その場合は7-9月期のリバウンド期待が増大)
時間未定
独8月消費者物価指数[速報]
米決算発表
デル[未定]
(最近のハイテク決算は良好)
米7年債入札280億ドル
(順調消化なら金利低下でドル安、不調なら金利上昇でドル高)

<28日・金>
18:00 ユーロ圏8月消費者信頼感
18:00 ユーロ圏8月鉱工業信頼感
(最近の欧州指標は良好。その分だけ市場の期待値も高まる)
21:30 米7月個人所得/個人支出
(7月の小売売上高は悪化。自動車買い替え支援策の影響が焦点)
22:55 米月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(速報は大幅低下でドル安助長。株高などで上方修正ならドルを支援)

<30日・日>
衆議院議員総選挙、投・開票、定数480人[小選挙区300、比例代表180、立候補者1374人]


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