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今週の為替相場展望 [為替情報]

今週の為替相場は材料山積の中で、乱高下を経たあとの短期的なドル下げ止まりを模索する展開となりそうだ。
東京市場の21-23日連休、22-23日の米FOMC、23日の日米首脳会談、24-25日のG20金融サミットなどでは、一段のドル全面安のリスクが残る。
一方でテクニカルではドル安や米国金利の急低下、金急騰に過熱警戒感がくすぶっているほか、海外勢の7-9月期末と国内勢の9月半期末要因によるドル安や円高もピークアウトが意識され始めた。

ドル/円については、引き続き90円割れを巡る攻防が焦点となっている。
90円手前ではオプション絡みのドル防戦買いが観測される一方、下抜けると89.60円方向にかけてドル売り誘発のストップロスが山積。
東京連休時やFOMCの声明次第では、海外勢がドル売りを仕掛ける可能性が消えていない。

もっとも、その後は週末のG20にかけて、ポジション調整のドル買い戻しが入る可能性がある。
さらにドル安・円高に関しては
・FOMCや米国債入札にかけての米債金利上昇リスク(ドル調達キャリー取引の短期調整)
・期末決算対応のピークアウト
・米国勢による決算対応の駆け込みドル転(海外収益の本国回帰)
・米国株市場での10月からの決算発表を警戒した戻り売りモード(リスク許容度改善のドル売り一服)などが注目されてくる。

なお、ドル/円の「決算円転のピーク」に関しては、昨年9月のリーマン・ショックを除くと、今年3月が19日、昨年3月が17日、07年9月が20日、06年9月が22日にそれぞれ当時のドル安値(円の高値)をつけて、翌月の期明けにかけてドルが反発するというパターンが見られてきた。
また、ユーロ/ドルでの「期末ドル転」でいえば、昨年9月が23日、12月が18日、今年3月が18日にそれぞれユーロ高・ドル安のピークとなり、ドルが反発(ユーロが反落)に転じている。

もっとも調整的なドル買い戻しは、対ドルでの欧州通貨や資源国通貨の反落を招く。
クロス円でこうした外貨が圧迫されてくるため、クロス円を通じた円全面高のリスクは厳然と警戒されそうだ。


来週の注目イベントは以下の通り(時間は日本時間)。

<21日・月>
08:01 英9月ライトムーブ住宅価格
(ポンド全面安の中で、伸び悩みが続落リスクに)
10:30 豪8月新車販売台数
(景気対策の効果持続と息切れの両にらみ)
16:00 スイス8月マネーサプライ
(伸び率拡大がインフレリスク。中銀による通貨高牽制姿勢が緩和も)
23:00 米8月景気先行指数
(自動車支援策や消費の復調などで上振れリスク)
米決算発表
レナー(米住宅建設大手、住宅市場の回復度合いの参考指標に)
日「敬老の日」で休日、3連休へ
(海外投機筋によるドル/円、クロス円での円高仕掛け焦点)

<22日・火>
07:45 NZ・4-6月期経常収支
15:15 スイス8月貿易収支
(両国ともに通貨高を受けた赤字拡大がリスク)
16:00 南ア8月消費者物価指数
(資源高が上振れ要因。利下げ打ち止めを後押しも)
23:00 米7月住宅価格指数
(底入れの再確認と反発力を見極め)
時間未定
南ア中銀、政策金利発表
(利下げ休止示唆ならランド安、通貨高牽制ならランド高)
米連邦公開市場委員会[FOMC、22-23日]
日「国民の休日」で休日

<23日・水>
07:45 NZ・4-6月期国内総生産
(順調な回復を確認なら先行きの利上げ観測を後押し)
17:00 ユーロ圏9月製造業購買担当者指数[暫定値]
(景気判断の節目となる50を回復も)
17:30 英中銀、議事録公表[9月9、10日開催分]
(預金準備率の引き下げ論議を確認ならポンド続落)
21:00 ノルウェー中銀、政策金利発表
(世界の中での先頭ランナー的な先行利上げの時期焦点)
22:00 ベルギー9月企業信頼感
(24日のドイツIFO景況指数の参考指標に)
27:15 FOMC、金利誘導目標発表
(低金利長期化の示唆がドル安材料に。景気見通しの上方修正や出口戦略の準備始動ならドル高波乱)
鳩山首相、オバマ米大統領と日米首脳会談
(インド洋給油や沖縄米軍などで対立ならドル安、日米同盟の強化やドル基軸の支持を確認ならドル高)
日「秋分の日」で休日

<24日・木>
08:50 日8月貿易収支[通関統計]
(円高での輸出伸び悩みと資源高での輸入増で黒字鈍化も。需給面で円高を抑制)
17:00 独9月Ifo景気動向指数
(改善傾向が持続へ。景気対策の息切れが見えると波乱)
23:00 米8月中古住宅販売件数
(先行指標の成約指数では回復が継続)
20カ国・地域[G20]首脳会議[金融サミット、24-25日、ピッツバーグ]

<25日・金>
17:00 ユーロ圏8月マネーサプライ
(伸び率拡大なら先行きの信用緩和策の打ち止めを意識へ)
21:30 米8月耐久財受注
(自動車支援策が上振れ要因。8月ISM指数では新規受注が04年12月以降で最高を記録)
23:00 米8月新築住宅販売件数
(前月の増加の反動減がリスクに)
22:55 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(株高効果と大規模なリストラ一服による上振れ焦点)
20カ国・地域[G20]首脳会議[金融サミット、ピッツバーグ]


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