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今週の為替相場展望 [為替情報]

今週の為替相場は、株高・円全面安の持続性と調整的な円高を見極める展開となる。

注目イベントが山積しており、日々のイベントに一喜一憂の乱高下も想定されよう。

まず注目は15-16日の欧州財務相会合。

ギリシャの新たな財政削減措置への評価や、欧州版IMF構想の具体化などが焦点となる。

すでに財政危機の一服によって投機的なユーロ売りの買い戻しが進展んできただけに、失望や材料出尽くしによるユーロ再下落のリスクが警戒される。

続く16日には米国でFOMCが予定されている。

最近の指標改善を受けた景気判断の上方修正や、出口戦略の地ならし進展がドル高材料となるものだ。

ただし、利上げ時期の前倒し思惑につながると、株安と対ドル以外でのリスク回避の円買いとなる可能性も消えていない。

さらに17日には日銀が金融政策決定会合で政策変更を公表する。

直前までは追加緩和期待が円高を抑制する一方、4月までの追加先の先送りや、想定の範囲内の結果となると、材料出尽くしによる一時的な円買い戻しに作用するリスクが残る。

その他、16日の米2月住宅着工は大雪による下振れ、17-18日の米物価指標は、資源価格の下落による落ち着きが、それぞれドル安材料として意識されそうだ。

もっとも日本企業による3月期末対応の円転(ドル売りやユーロ売りなど)は、3月15-19日週でピークアウトしてくる。

ドル/円の90円割れでは、国内機関投資家によるヘッジ外しのドル買い(保有米債の為替差損回避を目的とした先物ヘッジでのドル売りの買い戻し)も根強い。

さらに日銀が、4月までに追加緩和を行うことは確実だ。

円金利の先行き低下が、ドル/円、クロス円での「外貨が下がれば買い」という押し目買い(円の戻り売り)と、外貨の底固めを支援しそうだ。

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経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<15日・月>
21:30 米3月ニューヨーク連銀製造業景況指数
(改善傾向の継続と、前月の大幅上昇の反動減にらみ)
22:15 米2月鉱工業生産
(大雪や2月の自動車販売の減少などが下振れ材料に)
25:00 ユーロ圏財務相会合[ブリュッセル]
(先週で財政危機対策はいったん織り込む。失望や材料出尽くしがユーロ安リスク)
26:00 米3月NAHB住宅市場指数
(住宅市場の回復ペースは鈍化。3月からの季節的な住宅需要が上振れ波乱)

<16日・火>
17:30 欧州連合財務相理事会[ブリュッセル]
(会合時点での投機的なユーロ売りポジションの度合いが反応を左右)
19:00 独3月ZEW景況感指数
(ユーロ安と株価復調が景況心理をサポート)
21:30 米2月住宅着工件数
(大雪と税控除を受けた特需の息切れが下振れ要因)
21:30 米2月建設許可件数
(大雪による申請先送りの反動増が上振れ要因)
27:15 米連邦公開市場委員会[FOMC]、政策金利発表
(景気判断の上方修正と出口の地ならしがドル高。利上げ警戒なら株安とクロス円の円高)
レーン欧州委員、財政赤字報告書を発表
(ユーロ圏の財政危機に対する過度な警戒感の払拭焦点)

<17日・水>
09:00 日本銀行、政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
(直前までは追加策警戒が円安、想定の範囲内の結果なら円買い戻しも)
18:30 英中銀、金融政策委員会議事録[3月3、4日分]
(量的緩和の再開が示唆されるとポンド安、様子見を確認ならポンド買い戻し)
18:30 英2月雇用統計
(米国に続く改善が焦点。ただし、英国も大雪が下振れ要因)
21:30 米2月生産者物価指数
(資源価格の落ち着きが下振れ要因。米債金利の低下とドル安材料にも)
20-21日の東京3連休を前にした金利差収入(スワップポイント)確保の仕込み焦点(18日の早朝にかけて、業者間で対応に違いも)

<18日・木>
21:30 米2月消費者物価指数
(資源価格の下落で落ち着きも。米債金利の低下とドル安要因に)
21:30 米新規失業保険申請件数
(大雪による一時的な悪化の反動改善をにらむ、3月雇用統計は大幅改善予想も台頭)
21:30 米10-12月期経常収支
(経常赤字の減少が「対外不均衡の是正」による長期的なドル高材料に)
22:00 ホーニグ・カンザスシティー連銀総裁、ラッカー・リッチモンド連銀総裁、
ピアナルト・クリーブランド連銀総裁、米銀行協会のイベントで講演[ワシントン]
(景気判断や出口戦略へのスタンス焦点)
23:00 米3月フィラデルフィア連銀景況指数
(回復傾向の持続と、前月の大幅上昇の反動減をにらむ)

<19日・金>
16:00 独2月生産者物価指数
(ユーロ安による上振れが、当局のユーロ安定化へのインセンティブを付与も)
20:00 加2月消費者物価指数
21:30 加1月小売売上高
(カナダ・ドル高トレンドの持続性を左右)
日本の3連休前のポジション整理が短期的な波乱要因

トレーディング アクセラレータ
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