SSブログ

今週の為替相場展望 [為替情報]

今週の為替相場は世界的な株高・円安の過熱調整と、基調としての株高・円安の持続性(円の戻り売りと外貨の押し目買い)を見極める展開となりそうだ。

19日にはインドがサプライズ的な利上げを実施した。

改めて新興国を中心とした出口戦略が意識され、今週はアジアの株安と資源安、リスク回避の円全面高が警戒される。

とくに22日の東京市場は休場となるだけに、日本勢が不在の間に円買い仕掛けが活発化するリスクも消えていない。

もっとも米国を始めとして、世界的に経済指標の改善が相次いでいる。

各国の出口戦略は景気回復への自信の裏返しであり、株安局面は押し目買い、円高局面は円の戻り売り(外貨の押し目買い)の好機となる可能性が残る。

同時に19日NY市場では、インドの利上げ後のリスク回避により、ドル自体は対円以外で全面高となった。

ドル/円も90円割れでは、長期的なドルの底入れ期待によるドル買いが急増。

国内企業の3月決算に伴う海外収益の円転(ドル売りなど)もピークアウトしつつあり、改めてドルの底固めが焦点となる。




今週の注目材料は、ギリシャ財政危機に対する救済策の行方。 25-26日のEU首脳会議までに支援策がまとまらなければユーロが続落、サプライズ的な救済策の進展があるとユーロ急反発という波乱含みの展開となる。 また、米国では2月の住宅販売や耐久財受注が公表されるが、大雪の影響が下振れリスクとなる。 一方で25日にはバーナンキFRB議長が公聴会で「出口戦略」に関しての公聴会を行う。 公定歩合引き上げの噂がドル高材料となっており、25日まではドル安リスクも抑制されそうだ。 その他、中国の人民元引き上げを巡る米中の駆け引きも焦点に。 アジア通貨高・円高・ドル安リスクとなるものだ。 一方で中国の人民元切り上げ準備(=ドル買い介入の後退)や対米牽制による米国債購入の減少に対し、「穴埋め役」としてジャパン・マネーの存在が脚光を浴びる可能性がある。 最近はゆうちょ銀行による米国債投資が報じられたばかりだ。 4月の年度明けからは、国内機関投資家による新規外債投資も円高抑制要因となってくる。 経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)


<22日・月>
09:30 豪2月新車販売台数
(利上げと金利上昇の累積効果による下押し焦点)
24:30 トリシェECB総裁、欧州議会の委員会に出席
(ギリシャ救済策や出口戦略に関しての発言が焦点)
日 春分の日の振替休日
(19日のインド利上げを受けたアジアの株安警戒。日本勢不在の間にリスク回避の円高仕掛けも)


<23日・火>
08:00 ロックハート・アトランタ連銀総裁、フロリダ州で経済見通しについて講演
(利上げ慎重姿勢がドル安材料となる反面、FRBの公定歩合引き上げ思惑がドル安抑制)
16:30 ヒルデブランド・スイス中銀総裁、講演[ザンクトガレン]
(利上げ地ならしの始動やスイス高阻止介入の後退がスイス高要因に)
18:30 英2月消費者物価指数
(資源高一服による安定が見込まれているだけに、上振れがポンド高波乱にも)
23:00 米2月中古住宅販売件数
(大雪がマイナス要因も、税控除延長などによる回復傾向は持続)
23:00 ベルギー3月企業信頼感
(24日の独Ifo景況指数の参考指標に。独ZEW景況指数は3月に底堅さ)
28:35 イエレン・サンフランシスコ連銀総裁、ロサンゼルスで米経済見通しについて講演
(次期FRB副議長候補。利上げや景気の慎重姿勢がドル安材料に)


<24日・水>
18:00 独3月Ifo景気動向指数
(ユーロ安や株高で景況心理は改善も。3月の独ZEW景況指数は底堅さ)
21:30 米2月耐久財受注
(2月ISM製造業景気指数では「新規受注」が4カ月ぶりの低水準に鈍化)
23:00 米2月新築住宅販売件数
(大雪の影響が下振れ要因。中古に比べて新築は回復ペースに鈍さ)
25:45 カーニー・カナダ中銀総裁、講演[オタワ]
(利上げ地ならしや通貨高押し姿勢の後退がカナダ・ドルを支援)

<25日・木>
06:45 NZ・10-12月期国内総生産
(着実な回復傾向がNZドルの押し目買いを支援も)
11:00 亀崎日銀審議委員、高知市の金融経済懇談会で講演
14:30 亀崎日銀審議委員、高知市で記者会見
(日銀は当座の緩和策が出尽くしか、追加策を温存しているかに注目集まる)
18:30 英2月小売売上高指数
(金融財政政策の累積効果により、英国の消費は復調)
21:30 米新規失業保険申請件数
(最近は着実な回復傾向。4月初旬予定の3月雇用統計は大幅改善期待も)
22:30 南ア中銀、政策金利発表
(利上げ地ならしと通貨高牽制の後退がランドを支援)
23:00 バーナンキFRB議長、下院金融委員会で出口戦略について証言
(利上げは慎重姿勢も「金融経済の正常化」による公定歩合の引き上げ示唆がドル高に)
欧州連合首脳会議[26日まで]
(ギリシャ救済合意への不透明感がユーロ安材料。具体化進展ならサプライズのユーロ高)


<26日・金>
08:30 日2月全国消費者物価
(原油高の前年比マイナス効果が剥落。物価下落幅の縮小が円高リスク)
22:55 米3月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(速報は予想を大きく下回る。その後の株高が景況心理を微妙に改善も)
米連邦議会、2週間の休会入り
(議員による中国人民元の切り上げ運動は一服)


お勧めのFX業者はこちらで開設! 外為FXのことなら比較Monster.com 外為FX
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。