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ドル/円は81.75円付近 [為替情報]

今日は日銀の金融政策決定会合の声明が発表され、午後には白川総裁の会見も予定されている。

前回の会合では、西村日銀副総裁が基金を5兆円増額し45兆円とする案を提出した。

前回の会合以降に景気の改善はみられないため、今回も同様の提案があると期待する声が多く、市場には漠然とした追加緩和観測がくすぶっている。

提案したとしても前回と同様に反対多数で否決されるだろうが、副総裁のほかに賛成票が出てくるかどうかを確認したい。

市場の焦点は、第1にドルの材料としての米金融政策に、第2にユーロの材料としてのソブリン問題と利上げに集中していることから、円の材料としての日本の追加緩和問題は値動きに反映されにくい。

市場ではたとえ5兆円増額したとしても、景気支援効果は限定的との声は多いが、日銀の景気への危機感をアピールすることで生まれる追加緩和観測そのものが心理的な景気支援になり、また、円高抑制に働くとの見方も出ている。

ドル/円は81.75円付近、ユーロ/ドルは1.4320ドル付近。

今日の予想レンジはドル/円が81.20-82.20円、ユーロ/ドルが1.4240-1.4370ドル。

海外市場では、米新規失業保険申請件数が雇用の改善を示したことでドルが買われ、ドル/円は3週間ぶり高値となる82.23円まで上昇した。

しかし、その後の4月米中古住宅販売やフィラデルフィア地区連銀の5月の製造業業況指数が弱い数字だったことで売られ、ドルは結局行って来いの展開となった。

ユーロ/ドルも弱い米指標を受けて1.43ドル台に定着しつつある。

今日の取引でもこうした米景気の弱さが意識される一方で、週末の五・十日とあって一定のドル需要もありそうだという。

また、日本の追加緩和観測がくすぶるなか、今日は日銀の金融政策決定会合の結果が発表されることから円を買いにくいムードもあり、ドルの82円乗せはあっても、定着はしきれないだろうとの声が出ている。





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