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6月のIPO [IPO情報]

今週からは東日本大震災以降、ようやくIPOが再開する。

6月は計6銘柄が上場する予定となり、前年から2社増加した。

震災以降の状況確認や市況を見極めていた企業が多いとみえ、今週のクロタニコーポレーション以外は月末にまとまって上場する過密スケジュールになっている。

まず注目されそうなのはディジタルメディアプロフェッショナル。「ニンテンドー3DS」へのライセンス供与で業績を伸ばしている。

本家の任天堂は株価がさえないが、ベンチャー企業として成功し、まだ10年足らずの若い企業として新鮮味がある。

「大阪王将」を展開するイートアンドは、社長の文野 直樹氏がかつて「マネーの虎」に出演していた。

そのほかでも、成功者として多くのメディアに露出しており、名物社長率いる企業として、話題性は大きそう。

外食企業のIPOは3年ぶりとなることも、市場の反応は興味深い。

そのほかでは、SEMITECは震災で上場を延期した3社のうちの1社で、直接被災したにもかかわらず、早くも上場再開にこぎ着けた。

今週東証2部に上場するクロタニは、震災後のIPO再開第1号として注目が集まる。

再上場となる日本ドライケミカルは消火設備を手掛けており、震災を経た環境下では、危機管理銘柄としての認識が高まる可能性がある。

ハウスコムは店舗が多い関東圏では比較的知名度が高い。

米国市場では話題のネット関連企業がないものの、特徴のあるラインアップとなっている。

株式市場はここのところ手詰まり感により方向感のない相場が繰り返されているが、今月末のIPOラッシュにどう刺激を与えるか。

まずは、今週のクロタニがリトマス試験紙となる。


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