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ドル下落、米国債格下げ懸念や追加緩和期待 [為替情報]

14日の日本時間朝の外国為替市場ではドルが下落し、一時1ドル=78円台を付けた。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国債の格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことがきっかけで、バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で追加緩和の可能性に言及したこともドル売り圧力につながっている。

ドルは対円で79円ちょうど付近から一時、78円65銭まで下落し、13日の早朝に付けた3月17日以来の安値、78円50銭に接近。

その後は再び79円ちょうど前後でもみ合う展開となっている。

また、ユーロ:ドル相場は3営業日ぶりに1ユーロ=1.42ドル台を回復し、一時、1.4242ドルまでユーロ高・ドル安に振れる場面が見られている。

ムーディーズは、米国債の「Aaa」格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。

米連邦債務の法定上限14兆3000億ドル(約1130兆円)引き上げをめぐる協議が行き詰まっていることを理由に挙げ、政治的な手詰まりがデフォルト(債務不履行)につながる懸念を指摘した。

米財務省はムーディーズ・インベスターズ・サービスの発表について「タイミングの良い注意喚起だ」と述べ、米議会がデフォルト回避で迅速に行動する必要があるとの声明を発表。

FRBのバーナンキ議長は13日、下院金融サービス委員会で証言し、景気に失速のリスクが見られた場合には、金融当局は米国債の買い増しを含めさらなる行動を取る用意があると述べた。

バーナンキ議長はまた、議会が米国の法定債務上限の引き上げを怠れば、米経済は頓挫し、雇用主による人員削減が始まるとの懸念を示した。

13日の米株式相場はバーナンキ議長の証言や中国の予想を上回る経済成長を好感して上昇したが、債務上限引き上げ問題に対する警戒感から終盤にかけて上げ幅を縮小。

ムーディーズによる格付け見直し発表を受け、米株価指数先物は13日の時間外取引で下落している。

市場の注目がドル安材料に移るなか、足元では欧州債務危機によるユーロの下落に一服感が出ている。

格付け会社フィッチ・レーティングスは13日、イタリアは今年の財政目標の達成に向けて順調に進んでいるとの認識を明らかにした。

財政目標の順守状況は同国のソブリン格付けの安定と合致しており、現行の「AA-」格付けを妥当なものにするとの見解を示した。

一方、フィッチ・レーティングスはギリシャの格付け「B+」を「CCC」に3段階引き下げたことを発表した。

欧州債務危機の拡大懸念を背景に今週はユーロ安が加速し、12日には対ドルで3月11日以来の安値となる1.3837ドルを付けていた。

ユーロ・円相場も12日に一時、1ユーロ=109円58銭と3月17日以来の水準までユーロ安・円高が進行。

しかし、その後はユーロがじりじりと値を戻し、14日の東京市場にかけては112円49銭まで水準を切り上げている。





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ケイ

お久しぶりです。☆
by ケイ (2011-07-14 10:16) 

ケイ

こんばんは。☆
by ケイ (2011-07-14 23:51) 

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