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ナンピン買いは「損の上塗り」の危険性が高い [投資の心得]

安値が確認できたと考えられるまで、時間をかけて待つということは、口で言うほどに簡単なことではありません。

かなり辛抱強い性格の人でないと難しいことだと思います。

そこで飛びついて買ってしまうという投資行動をとる場合もでてきます。

この買いが成功して、その後上昇すれば何の問題もありませんが、買ったら値下がりしてしまったということはよくあることです。

このような時に下値で買って買いのコストを引き下げようとする行動をとる場合もでてきます。

こうした行動をナンピン買いと言います。

例えば、ある銘柄を1000円で1000株買ったら値下がりした。

800円まで下がったので、また1000株買って平均の買値を900円に引き下げるという行為です。

平均コストを引き下げて戻り売りの水準を引き下げようとするものです。

ナンピン買いは一見すると合理的な方法のようにみえますが、決してそうではありません。

よく値下がりしたからナンピンしたという話を聞きますが、これで成功したケースは必ずしも多くはないようです。

なぜでしょうか。

まず、値下がりしたときにどの水準でナンピンするかという問題が生じるわけですが、単純に2割下がったからとか、3割下がったからというように機械的に考えることが多いようです。

しかし、株価の底値は誰にもわかりません。株価は上にも下にも行き過ぎることが多いからです。

したがって、こうした単純な考えでナンピンすると、さらに損失を大きくする可能性もあるのです。

「下手なナンピン、損の上塗り」という言葉がありますが、ナンピンした後も株価が一段と下がる危険性は存在し、その場合株数が増えているだけ、損失も膨らむことになります。

いたずらにナンピンをするのは決して好ましいことではないのです。

どうしてもナンピンを考えたいというなら、次の二つのことに留意することが必要でしょう。

第一はだらだら下げている過程はナンピンのタイミングでない場合が多いということです。

だらだらの下げでは下値がどこになるか確認できないためです。

その後、株価が一応下げ止まり落ち着くまで辛抱して待つことが重要です。

第二は戻る可能性があるかどうかの確認です。

当該銘柄の業績などに何の変調も与えない悪材料で相場全体が暴落しそれに連れ安した場合です。

この場合相場全体が落ち着けば戻る期待も持てます。

しかし、往々にしてナンピンを考えるより、下がるとみたら損でもためらわずに売却し、改めて買い出動するチャンスを待つことが良い場合もあります。

何処まで下がるか不安を抱え放置するより、損失が少なくて済む場合もあります。





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