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時間差による分散投資 [投資の心得]

投資資金を数銘柄に分散投資してリスクを軽減するだけが分散投資ではありません。

投資の時期を何回かに分けることも分散投資にほかなりません。

相場格言に「相場の金と凧の糸は出し切るな」、「売り買いを一度にするは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」という言葉がありますが、株式投資は一度に全力投球するのではなく、資金の余裕を残して何回かに分けて投資することが、リスクを少なくすることを示唆しているのです。

ナンピン買いや買い乗せの手法と同じではないかと考えるでしょうが、似て非なるものです。

ナンピン、買い乗せは特定の銘柄を数回に分けて買うのものですが、動機がまるで違います。

ナンピンは思惑と違って下がったから買い増すわけであり、買い乗せはもっと上がりそうだから買うというものであり、最初から時間差を考えた投資ではありません。

また、ここでいう時間差を利用するというのは前回触れた銘柄分散投資にも活用できます。

この時間差による買いによって、リスクを軽減する手法の典型的なものがドル平均法という手法です。

これは一つの銘柄を買う場合にも、一定期間何回かに分けて買う方法です。

この場合は同じ株数を買い付ける等株数投資と、同じ金額を投資する等金額投資がありますが、よりリスクを軽減する点では等金額投資が有効で、ドル平均法という場合には等金額投資だと考えてください。

単純な例を挙げてみましょう。

異なる時点で、その時の同じ銘柄を価格300円、260円、200円、240円と4回に分けて購入するとします。

等株数投資で1万株ずつ購入したとして、4万株、投資金額は1000万円になります。

1株当たり平均購入単価は250円になります。

等金額投資で同じ株価で250万円ずつ4回買うとしますと、300円で8300株、260円で9600株、200円で1万2500株、240円で1万400株買うことになります。

合計4万800株の購入で、購入金額は998万2000円、平均購入単価は244.6円になります。

同じ投資金額でも等株数投資よりも等金額投資の方が購入株数は多くなり、購入単価は安くなります。

この等金額の投資は株価が安いときには購入株数が多くなり、株価が高くなれば購入株数が少なくなる仕組みだからです。

購入単価が安くなるということは、それだけリスクが小さくなり、さらに株数も多くなっていますから、狙い通り上昇したときの成果も大きくなります。



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株の投資の初心者

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 株の投資の初心者 (2011-11-28 11:34) 

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