SSブログ

今週の為替相場展望 [為替情報]

今週12月12日-16日週の為替相場は、根強い欧州債務金融不安によるリスク回避の円高と、反動修正による円安の行方をにらんだ展開となる。

前週末9日のNY市場では、クロス円でやや円安、ドル/円ではやや円高が進展。

EU首脳会議では財政規律厳格化への協定やIMFを通じた救済基金の拡充などで合意が見られ、いったんの欧州不安が後退した。

さらに米国のミシガン大学消費者信頼感指数も改善し、リスク回避の後退がユーロ、ポンドなどの欧州通貨高、豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨高、ドル全面安を招いている。

もっとも欧州では来年2-3月以降のイタリアの国債大量償還が懸念されるなど、先行き不透明感が消えていない。

同時にEU当局は前週、域内の大手行71行の資本不足の総額が1146億ユーロ(約11兆8000億円)に達すると発表し、来年6月までの資本増強を求めた。

今後は欧州の金融機関による貸し渋り、貸し剥がし、資産売却、投融資の引き揚げなどが欧州の経済を圧迫し、それが金融機関の収益悪化に拍車を掛ける負の連鎖も警戒されている。

依然として欧州危機に神経質となる地合いに変わりはない。

今週も欧州では国債入札が予定されており、引き続き悪いニュースによるリスク回避(欧州通貨安、資源通貨安、ドル全面高、クロス円の円高)と、政策対応の進展によるリスク選好(欧州通貨高、資源通貨高、ドル全面安、クロス円の円安)に一喜一憂するという、日替わりメニューでの不安定さが続きそうだ。

ただし、前週にECBが銀行の資金繰り支援策を拡充したため、流動性危機のリスクは後退してきた。

各国の金融機関による年越えのドル調達もメドがつき始めており、金融不安による世界的な株安とリスク回避の円高圧力は和らぎつつある。

その分だけ、ドル調達難に伴うドル全面高の圧力が後退。

ドル/円ではドルの上値が重くなっている。

欧州不安の小康も安全逃避のドル買いを後退させるため、リスク回避が緩和された場合は「ドル/円でのドル安・円高」と「クロス円での円安」の綱引きによる方向感の読みにくい相場となってしまう。

その中で今週は13日に米国でFOMCが開催される。

最近の米国指標の改善を受けて、追加金融緩和の時期が後ズレしてくるようだと、ドル/円でもドルの下支え要因となりそうだ。

12-15日の米国債入札も、安全逃避の一服によって入札が低調となれば米国債金利の上昇(債券価格は下落)とドルのサポート要因になりやすい。

さらに前週は中国の物価指標が落ち着きを見せた。

中国共産党は来年に向けて「インフレ抑制の引き締め」から「成長重視への金融緩和」へと舵をきり始めており、こちらもリスク回避の円高圧力を後退させる。

なお、テクニカルでドル/円は中期トレンドラインを示す13週移動平均線(9日時点で77.05-10円)で辛うじてサポートされているほか、13週線の方向性も微妙に上向き転換している。

13週線の「上抜け状態」と「上向き化」が続いている間は、13週線を下値メドとしたドル押し目買いの流れ。

反対に完全に割り込んでくると、13週線を上値メドとしたドル戻り売りの圧力が意識されやすい。

13週線については、ポンド/円、豪ドル/円、カナダ/円を中心としたクロス円でも、「上抜け定着」と「上向き化」という緩やかな外貨高・円安トレンドへの転換の重要分岐点を迎えてきた。



経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<12日・月>
09:30 豪10月住宅ローン約定件数、投資貸付、貿易収支
(10月は欧州債務危機や中国減速などが直撃。10月は住宅指標なども悪化)
20:00 OECD10月景気先行指数
(世界経済の減速の角度と底入れ時期の判断材料に)

<13日・火>
09:30 豪11月NAB企業景況感指数
(11月の雇用指標は悪化。11月は欧州債務金融危機なども重石に)
18:30 英11月消費者物価指数
(資源下落や景気減速などでインフレ低下。追加緩和観測がポンドの上値を抑制)
19:00 独12月ZEW景況感指数
(欧州債務金融危機が重石も、ユーロ安や減税などでドイツ経済は底堅さ)
22:30 米11月小売売上高
(年末商戦の出足は好調。暖冬での冬物苦戦や資源下落でのガソリンスタンド低迷が撹乱要因)
28:15 連邦公開市場委員会[FOMC]、金利誘導目標発表
(欧州債務危機の影響と最近の指標改善の板挟み。追加緩和の地ならし後退がドルを下支え)

<14日・水>
10:30 バッテリーノ豪中銀副総裁、講演[シドニー]
(追加利下げの行方焦点。当面の様子見を示唆なら豪ドルをサポート)
18:30 英11月雇用統計
19:00 ユーロ圏10月鉱工業生産
(いずれも減速に警戒感。ただし、一定の悪化は織り込まれる)
22:30 米11月輸入物価指数
(原油高止まりの影響焦点。物価低下が確認されなければ追加緩和は後ズレでドル下支え)
22:30 ショイブレ・ドイツ財務相、バイトマン・ドイツ連銀総裁、講演
(債務危機への厳格な態度が続くとユーロ安、協調姿勢に軟化ならユーロ高)

<15日・木>
08:50 日12月企業短期経済観測調査[短観]
(欧州債務危機、超円高、タイ洪水などの影響度合いを見極め。リスク回避を左右)
17:30 スイス中銀、政策金利発表
(通高高阻止への姿勢を強調するとスイス・フランの下落材料に)
17:30 独12月製造業/非製造業PMI[暫定値]
18:00 ユーロ圏12月製造業/非製造業/総合PMI[暫定値]
(欧州債務金融危機と財政緊縮が打撃。ただし、独IFO景況指数はユーロ安などで底堅さ)
18:30 英11月小売売上高
(欧州債務金融危機などが悪材料。ただし、米国では小売が改善傾向)
22:30 米11月生産者物価指数
(原油高止まりが撹乱要因。物価低下が限定的なら追加緩和が後ズレでドル下支え)
22:30 米7-9月期経常収支
(輸出堅調と資源下落による輸入減で赤字は減少へ。中長期的にドルをサポート)
22:30 米12月ニューヨーク連銀製造業景況指数
24:00 米12月フィラデルフィア連銀景況指数
(年末商戦の好調さや株価反発などがサポート要因。欧州危機や原油高止まりで上昇は抑制も)
23:15 米11月鉱工業生産
(ISM製造業景況指数では「生産」が10月の50.1から11月は56.6と大幅上昇)

<16日・金>
15:30 インド中銀、政策金利発表
(減速配慮の利下げは海外マネー流出と通貨安を助長、利下げ遅延なら景気悪化のジレンマ)
17:00 ドラギECB総裁、キング英中銀総裁、ビスコ・イタリア中銀総裁、レグリングEFSF最高経営責任者、ビニスマギECB理事、コンファランスに出席
(欧州債務金融危機に関しての発言焦点)
22:30 米11月消費者物価指数
(原油高止まりが撹乱要因。物価低下が限定的なら追加緩和が後ズレでドル下支え)



nice!(15)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 15

コメント 1

土嚢

たけし軍痰と〇〇学会は仲がいい


1年3か月ほど前からおかしな音声のようなものを強制的に聞かされています。
1日20時間程、睡眠時以外はずっとです。はじまってから1日たりとも聞かされていない日はありません。


送信される内容ですが、有名人や私の知っている者の名を騙り、実際に本人がその音声の送信に関わっているかのような話をしてきます(この話を信じさせるための人物を時々配置してくる)。
話の合間に必ずと言っていいほど、死ねばいいのにといった意味の内容の話をしてきます。

とにかく私生活を誰かに見られている事を意識させる話をしてきます。


また、なんらかのイベントを大勢で行っているかのような話をしてきたり、持っている株を売れ売れと言ってきました。

実況をしにきた、家の中に向けてアスベストを飛ばした、株をやめさせることはできないが目を潰すことはできる、歯を抜く、クリアはできるんだよおまえが死ねば、おまえを植物状態にできる、といった内容のことを言ってきました。

私のことを銘柄と呼び、俺達も株をやっている、株を持っている人間を虐める株をやっている、と言ってきました。


目的は、人の名前を出して操ることで異常行動をさせる、対象者を追い込むための行動や話を家族にさせる(明らかに家族にも指示内容を伝えるための音声を聞かせている)、挑発して犯罪に走らせる(そのための車や人を家の周囲にうろつかせている)

その者の信用を貶めて社会的に抹殺する、時間を奪い人を部分的に殺す事が狙いなのでしょう。


これは、おそらく昔からある徘徊老人を作るためのシステムではないでしょうか。
私は今の若い時にかけられたのでまだよかったのかもしれませんが、年を重ねてからこのような凶悪犯罪に遭ったらひとたまりもありません。


皆様もご注意ください。
by 土嚢 (2011-12-11 13:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。