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ニューヨーク外為市場 [為替情報]

31日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対円で11年半ぶり安値をつけたほか、対ドルで約2年ぶり安値を更新した。

スペインの銀行をめぐる懸念のほか、一連の弱い米経済指標がユーロを圧迫した。

この日は、不安定な値動きとなった。

スペイン政府による国内銀行大手バンキア救済を支援するため、国際通貨基金(IMF)がスペインへの緊急対応策を協議しているとする米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の報道を受けて、ユーロは一時的に対ドルでプラス圏に浮上した。

ただ、その後、IMFのラガルド専務理事がこのような計画はないと述べ報道を否定。

ユーロの上げは続かなかった。

スペインは最終的には外部支援を要請せざるをえなくなるとの見方から、同国の国債利
回りは、過去最高水準付近で高止まりしている。

31日から投票が始まるアイルランドの国民投票で、新財政協定批准が可決される見通しとなっていることがユーロの支援材料になっているとみられるものの、ユーロが上昇する場面では戻り売りに押された。

ユーロ/ドルは1.2335ドルに下落し、ほぼ2年ぶり安値を更新した後、WSJの報道を受けて一時1.2428ドルまで上昇。

その後、押し戻され0.11%安の1.2357ドルとなった。

ユーロ/円は96.48円まで下落し、2000年12月以来の安値をつけた。

終盤は0.91%安の96.84円となった。

ドル/円は78.37円まで下落し3カ月半ぶり安値をつけた。

ユーロの対ドルでの5月の下落率は6.7%と、2011年9月以降最大となる見通し。

ユーロは対円でも8.3%下落し、2年間で最大の下落率になる見通しとなっている。

ドルは5月は対円で1.8%の下落になるとみられる。

ポンド/ドルは一時、4カ月ぶり安値となる1.5359ドルをつけた。

安全資産買いがドルを支援。

主要6通貨に対するICEフューチャーズUSのドル指数DXYは一時、83.215まで上昇し1年9カ月ぶり水準となった。

その後、押し戻され前日比0.082%高の83.083となった。

この日発表された一連の米経済指標は弱い内容だった。

第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値が前期比年率で1.9%増と、速報値の2.2%増から下方修正されたほ
か、新規失業保険申請件数は前週から小幅増加。

申請件数の増加は4週連続となった。

5月米ADP民間雇用者数は13.3万人増と予想を下回り、5月のシカゴ地区購買部協会景気指数は予想外に低下した。

6月1日には5月の米雇用統計が発表される。

調査の予想では、非農業部門雇用者数は15万人増と、前月の11万5000人増から増えると予想されている。

弱い米指標と欧州情勢をめぐる懸念を背景に、トレードウェブによると、米国債の指標である10年債利回りは1.5326%の過去最低水準となった。


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