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ニューヨーク外為市場 [為替情報]

9日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで2年ぶり安値まで下げたものの、その後テクニカルな買いが入り上昇した。

欧州では9日にユーロ圏財務相会合、10日に欧州連合(EU)財務相理事会が開かれるが、前月のEU首脳会議での合意の限界が浮き彫りになるに過ぎないとして、市場では慎重な見方が広がっている。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの日の欧州議会での証言で、今後の措置については経済統計に基づいて決定すると述べ、追加利下げの可能性に含みを残したことは明るい材料となった。

ただ市場関係者は、ユーロの上昇が継続するには十分な材料にはならないとの見方を示している。

政策金利の引き下げは通常は当該通貨の需要減退につながるが、ユーロ圏では経済成長の維持が困難となっているため、ECBによるいかなる景気刺激措置も、市場ではプラス要因として受け止められる状態になっている。

市場ではユーロがあまりにも急速に大幅に下落したとの事実が注目されており、ユーロがある程度の地合を回復した時点でショート・カバーが入った。

ユーロ/ドルは朝方に1.2255ドルまで下げたものの、終盤の取引では0.2%高の1.2314ドルで推移した。

一時は1.2324ドルまで上げる場面もあった。

ドル/円は0.1%安の79.58円で推移した。

欧州諸国が何らかの措置を打ち出す必要があるとの圧力は高まっている。

ただ、銀行監督、救済基金の運用方法、スペインとキプロスに対する支援やギリシャの支援条件の緩和などに関しては、最終決定まで数カ月かかるとの懸念も出ている。

スペインとイタリアの国債利回りがさらに上昇した場合、ユーロはさらに下落し、2010年につけた安値も視野に入ってくるとの見方も出ている。

ドイツ銀行は、ユーロは夏にも1.20ドルまで下落する可能性があると予想している。

同行は「ECBが打ち出した措置は利下げのみだったため、市場では失望感が広がった。

ただ、(主要政策金利の引き下げに加え)下限金利の中銀預金金利もゼロ%に引き下げたことは、外為相場にとり非常に大きな意味があった」とし、中銀預金金利の引き下げにより「ECBが緩和バイアスを持っていること、またECBがユーロ相場を引き下げたいとの意向を持っていることが示された」との見方を示した。

きょうの予想レンジ ドル/円79.30-79.90円


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niki

おはようございます^^

ではほんとにご近所さんですね~( ´艸`)
by niki (2012-07-10 10:14) 

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