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外国為替市場 [為替情報]

日本時間朝の外国為替市場ではユーロが対円で約11年ぶり安値付近で推移している。

欧州債務危機の深刻化への懸念が高まっていることが背景にあり、ユーロは対ドルでも約2年ぶり安値圏となっている。

25日午前10時04分現在のユーロ・円相場は1ユーロ=94円27銭前後。

前日の海外市場では一時94円12銭と2000年11月以来の水準までユーロ安が進み、その後も94円前半での推移が続いている。

また、ユーロ・ドル相場は海外時間に一時、1ユーロ=1.2043ドルを付け、10年6月以来のユーロ安値を更新。

その後、米国の追加緩和観測から1.20ドル後半まで戻したが、ユーロの上値は重く、同時刻現在は1.2062ドル前後となっている。

ドイツのショイブレ財務相とスペインのデギンドス経済・競争力相は、スペインの借り入れコストが同国の経済力を反映していないとの見解を示し、債務危機を収拾するため統合深化に向けて取り組むと表明した。

両氏は24日にベルリンでの会談後に共同声明を発表、スペインの銀行救済と6月末に欧州首脳が合意した「銀行同盟」の構築を「迅速」に実施すべきだとも訴えた。

スペインの10年物国債利回りはこの日、ユーロ導入後最高の7.64%に上昇。

銀行と地方の債務問題でスペインも国家救済が必要になるとの懸念が高まっている。

また、米ムーディーズによる格付け見通し引き下げを受け、ドイツ国債も軟調。

ムーディーズは日本時間25日早朝にEFSF(欧州金融安定ファシリティー)の格付け見通しの引き下げを発表している。

一方、欧州委員会のバローゾ委員長は25日にアテネでギリシャのサマラス首相と会談する。

欧州委スポークスマンは両者が欧州とギリシャの「全体的な経済状況」について協議すると語った。

また、ギリシャ財務省によると、ストゥルナラス財務相は同日午前10時(日本時間同日午後4時)にコリンズ米財務次官補と会談する。

一方、マークイット・エコノミクスが24日発表した7月のユーロ圏総合景気指数(速報値)は6カ月連続で縮小。

域内経済がリセッション(景気後退)入りした可能性を示唆した。

ドイツのIfo経済研究所が25日発表する7月のIfo企業景況感指数は104.5と10年3月以来の低水準になると予想されている。


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