今週の為替相場展望 [為替情報]
今週4月22日-26日週の為替相場は、円安再開の持続性と日本の連休を控えた調整円高をにらんだ展開となる。
ドル/円は改めて100円トライの攻防となりそうだ。
前週末19日には円安が再加速。
G20会合では日銀の異次元緩和やその結果としての円安に対する批判が限られ、アベノミクスが「内需拡大とデフレ脱却のため」という理解が得られたことで、円売りへの安心感が広がった。
その中で今週は26日に日銀の政策会合が予定されている。
当面は追加緩和措置は想定されないものの、物価2%目標の達成に向けた一段の工夫の示唆や、国債金利の押し下げ(債券価格の安定化)努力に対する期待感が円の戻り売り(外貨の押し目買い)要因となりやすい。
さらに日本はG20で脱デフレ策への理解を得た代わりに、「成長戦略の強化」を通じた内需拡大策の重い宿題が課せられた。
6月にかけての規制改革取りまとめへの緊張感と期待感が、改めて日本の株高とリスク選好の円安をサポートしていく。
同時にG20各国が日本のデフレ脱却策を容認したのは、消費財やエネルギー関連を含めた日本の輸入拡大を期待してのものだ。
日本の輸入拡大努力もまた、貿易赤字の定着を通じて中長期的な円安トレンドを固めることになる。
もっとも日本では4月後半から大型連休を迎える。
大型連休中は過去に円高が加速されたケースがあり、今週からは「5月の株安・円高」の再現リスクに備えた短期調整的な株安や円高も警戒されるだろう。
経済指標についても、今週は米欧中で改めて減速のリスクが注視されている。
米国では株価が急落するアップルの決算発表が予定されるなど、決算動向と米国株の「5月株安ジンクス」の再現リスクに神経質となりそうだ。
その他、今週は国内生保による今年度の運用計画方針が注目される。
生保の外債投資は4月上旬から「拡大期待の思惑」で円安、中旬からは「出遅れ慎重の現実」で円高の材料となってきた。
前週末には再び外債投資の拡大期待が再燃しており、緩やかなペースで国内債券から外国債券へのシフトの可能性が現実化されていくと円安・外貨高のモメンタム(勢い)をサポートすることになる。
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経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)
<22日・月>
23:00 米3月中古住宅販売件数
(先行指標の成約指数は2月に低下。春の住宅シーズンが過度な下振れ抑制も)。
26:00 ノワイエ仏中銀総裁、講演[NY]
27:30 タッカー英中銀副総裁、講演[NY]
ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、講演
(日銀の金融緩和への評価や、各国中銀の金融政策のスタンス焦点)
米企業決算 キャタピラー[20:30]
(中国経済の伸び悩みが重石。世界経済の見通しの判断材料にも)
<23日・火>
10:45 中国4月HSBC製造業PMI[速報]
(中国経済に悲観論高まる。その分だけ、少しでも改善ならサプライズ)
15:00 グリアOECD事務総長「対日経済審査報告書」について記者会見
(日銀緩和やその結果としての円安への評価焦点。理解なら円安持続)
16:00 仏4月製造業/非製造業PMI[暫定値]
16:30 独4月製造業/非製造業PMI[暫定値]
17:00 ユーロ圏4月製造業/非製造業/総合PMI[暫定値]
(イタリアやキプロスの不安、財政緊縮、世界経済の伸び悩みなどが重石)
21:30 加2月小売売上高
(カナダの経済指標は低迷の傾向)
23:00 米3月新築住宅販売件数
(3月は雇用統計が悪化。給与減税失効や歳出削減なども米国の回復に冷や水)
米企業決算 テキサス・インスツルメンツ[TI]、AT&T、アップル
(アップルは業績見通しの悪化警戒で株価急落。決算で悪材料の出尽くしとなるかが鍵)
<24日・水>
06:00 ニュージーランド中銀、政策金利発表
(市場予想は現状維持。通貨高や資源下落に警戒ならNZドルの短期下落材料に)
12:30 ロウ豪中銀総裁補、昼食会で講演[上海]
(中国減速に対する警戒度合いをにらむ)
17:00 独4月Ifo景気動向指数
(イタリアやキプロスの不安、財政緊縮、世界経済の伸び悩みなどが重石)
21:30 米3月耐久財受注
(ISM製造業景況指数で「新規受注」は大幅悪化。歳出削減なども悪材料)
米企業決算 プロダクター・アンド・ギャンブル[P&G]、フォード・モーター、ボーイング
(ドル高による悪影響の度合い焦点。米国内の消費見通しの参考にも)
<25日・木>
17:30 英1-3月期GDP[速報]
(英国の経済指標は低迷。1-3月は天候の悪化も重石)
21:30 米新規失業保険申請件数
(米国の雇用は足踏み。前週の悪化の反動改善は波乱)
米企業決算 エクソンモービル、スターバックス、アマゾン・ドット・コム、ユナイテッド・パーセル・サービス[UPS]、ダウ・ケミカル、3M
(個別企業の収益見通しに一喜一憂の展開が続く)
<26日・金>
07:45 NZ3月貿易収支
(3月は世界経済の持ち直しや資源反発などで収支が改善も。NZドル下支え)
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
15:00 日銀、経済・物価情勢の展望[展望リポート]公表
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(物価2%目標の達成に向けた一段の工夫の示唆が円安を支援)
21:30 米1-3月期GDP[速報]
(1-2月までは消費や住宅の回復が支援材料。ドル高や財政緊縮の影響が下振れ波乱)
22:55 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(歳出削減などで速報は悪化。ただし、最近は確報で上方修正のケースも目立つ)
23:00 メキシコ中銀、政策金利発表
(ブラジル中銀は利上げ。政策金利の高止まりが同国通貨を下支え)
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ドル/円は改めて100円トライの攻防となりそうだ。
前週末19日には円安が再加速。
G20会合では日銀の異次元緩和やその結果としての円安に対する批判が限られ、アベノミクスが「内需拡大とデフレ脱却のため」という理解が得られたことで、円売りへの安心感が広がった。
その中で今週は26日に日銀の政策会合が予定されている。
当面は追加緩和措置は想定されないものの、物価2%目標の達成に向けた一段の工夫の示唆や、国債金利の押し下げ(債券価格の安定化)努力に対する期待感が円の戻り売り(外貨の押し目買い)要因となりやすい。
さらに日本はG20で脱デフレ策への理解を得た代わりに、「成長戦略の強化」を通じた内需拡大策の重い宿題が課せられた。
6月にかけての規制改革取りまとめへの緊張感と期待感が、改めて日本の株高とリスク選好の円安をサポートしていく。
同時にG20各国が日本のデフレ脱却策を容認したのは、消費財やエネルギー関連を含めた日本の輸入拡大を期待してのものだ。
日本の輸入拡大努力もまた、貿易赤字の定着を通じて中長期的な円安トレンドを固めることになる。
もっとも日本では4月後半から大型連休を迎える。
大型連休中は過去に円高が加速されたケースがあり、今週からは「5月の株安・円高」の再現リスクに備えた短期調整的な株安や円高も警戒されるだろう。
経済指標についても、今週は米欧中で改めて減速のリスクが注視されている。
米国では株価が急落するアップルの決算発表が予定されるなど、決算動向と米国株の「5月株安ジンクス」の再現リスクに神経質となりそうだ。
その他、今週は国内生保による今年度の運用計画方針が注目される。
生保の外債投資は4月上旬から「拡大期待の思惑」で円安、中旬からは「出遅れ慎重の現実」で円高の材料となってきた。
前週末には再び外債投資の拡大期待が再燃しており、緩やかなペースで国内債券から外国債券へのシフトの可能性が現実化されていくと円安・外貨高のモメンタム(勢い)をサポートすることになる。
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経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)
<22日・月>
23:00 米3月中古住宅販売件数
(先行指標の成約指数は2月に低下。春の住宅シーズンが過度な下振れ抑制も)。
26:00 ノワイエ仏中銀総裁、講演[NY]
27:30 タッカー英中銀副総裁、講演[NY]
ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、講演
(日銀の金融緩和への評価や、各国中銀の金融政策のスタンス焦点)
米企業決算 キャタピラー[20:30]
(中国経済の伸び悩みが重石。世界経済の見通しの判断材料にも)
<23日・火>
10:45 中国4月HSBC製造業PMI[速報]
(中国経済に悲観論高まる。その分だけ、少しでも改善ならサプライズ)
15:00 グリアOECD事務総長「対日経済審査報告書」について記者会見
(日銀緩和やその結果としての円安への評価焦点。理解なら円安持続)
16:00 仏4月製造業/非製造業PMI[暫定値]
16:30 独4月製造業/非製造業PMI[暫定値]
17:00 ユーロ圏4月製造業/非製造業/総合PMI[暫定値]
(イタリアやキプロスの不安、財政緊縮、世界経済の伸び悩みなどが重石)
21:30 加2月小売売上高
(カナダの経済指標は低迷の傾向)
23:00 米3月新築住宅販売件数
(3月は雇用統計が悪化。給与減税失効や歳出削減なども米国の回復に冷や水)
米企業決算 テキサス・インスツルメンツ[TI]、AT&T、アップル
(アップルは業績見通しの悪化警戒で株価急落。決算で悪材料の出尽くしとなるかが鍵)
<24日・水>
06:00 ニュージーランド中銀、政策金利発表
(市場予想は現状維持。通貨高や資源下落に警戒ならNZドルの短期下落材料に)
12:30 ロウ豪中銀総裁補、昼食会で講演[上海]
(中国減速に対する警戒度合いをにらむ)
17:00 独4月Ifo景気動向指数
(イタリアやキプロスの不安、財政緊縮、世界経済の伸び悩みなどが重石)
21:30 米3月耐久財受注
(ISM製造業景況指数で「新規受注」は大幅悪化。歳出削減なども悪材料)
米企業決算 プロダクター・アンド・ギャンブル[P&G]、フォード・モーター、ボーイング
(ドル高による悪影響の度合い焦点。米国内の消費見通しの参考にも)
<25日・木>
17:30 英1-3月期GDP[速報]
(英国の経済指標は低迷。1-3月は天候の悪化も重石)
21:30 米新規失業保険申請件数
(米国の雇用は足踏み。前週の悪化の反動改善は波乱)
米企業決算 エクソンモービル、スターバックス、アマゾン・ドット・コム、ユナイテッド・パーセル・サービス[UPS]、ダウ・ケミカル、3M
(個別企業の収益見通しに一喜一憂の展開が続く)
<26日・金>
07:45 NZ3月貿易収支
(3月は世界経済の持ち直しや資源反発などで収支が改善も。NZドル下支え)
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
15:00 日銀、経済・物価情勢の展望[展望リポート]公表
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(物価2%目標の達成に向けた一段の工夫の示唆が円安を支援)
21:30 米1-3月期GDP[速報]
(1-2月までは消費や住宅の回復が支援材料。ドル高や財政緊縮の影響が下振れ波乱)
22:55 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(歳出削減などで速報は悪化。ただし、最近は確報で上方修正のケースも目立つ)
23:00 メキシコ中銀、政策金利発表
(ブラジル中銀は利上げ。政策金利の高止まりが同国通貨を下支え)
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明日のドル円はやっぱり上窓開けて100円狙いになるのでしょうか?
by macinu (2013-04-21 09:22)
いつも訪問ありがとうございます。
by pandan (2013-04-24 05:41)
いよいよGW例年だと暴落しますが今年はどうなるか?油断ならないですよね~!!
by macinu (2013-04-25 11:07)
いつもnice!を頂き、有難うございます。昨日累計が5000になりました。
これからも宜しくお願いします。
by sarusan (2013-04-25 15:54)