SSブログ

今週の為替相場展望 [為替情報]

今週10月26日-30日週の為替相場は、ドル高や円安の再開持続と反動的な過熱調整をにらんだ展開となる。

ユーロ安の行方も焦点になりそうだ。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、52週移動平均線120.32円前後、転換線119.35円などを揃って上抜け回復してきた。

各ラインなどを下値メドとしたドルの底固めが注目されやすい。

雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持したままだ。

ただし、ドル安や円高が再燃すると、各ラインが上値抵抗線に逆戻りしていく。

改めて雲の上限119.06円前後の下抜けトライに移行する可能性も完全には排除できない。

今週明けからは、世界株高の持続性をにらんだ展開となる。

前週はECB理事会後の会見でドラギ総裁が12月の追加金融緩和を示唆したほか、週末には中国が追加利下げと金利自由化を発表。

グローバルな過剰流動性相場に再燃期待により、ドル高やドル/円を中心とした円安が加速された。

週明けからは世界株高の勢い継続と、過熱調整的な反動修正をにらんだ手探り相場となる。

今週の重要イベントは、まず27-28日の米FOMC。

直近の雇用統計や物価指標は低迷しており、利上げ見送りや当面の様子見姿勢の示唆が単発的なドル安材料となる可能性をはらむ。

一方で前週からはECBの緩和準備や中国の追加緩和により、世界経済の過度な減速懸念が後退してきた。

FRBは9月に「中国など世界経済の減速リスク」を理由に利上げを見送っており、一つの利上げ障害が除去されつつある。

その中で改めて12月利上げの可能性が示唆されると、ドル高が進展。

一方で米国株などの世界株は調整反落となり、クロス円を中心とした短期的な円高が警戒されやすい。

もっともFOMCの直後には、30日に日銀の金融政策決定会合が予定されている。

28日のFOMC後に日本で株安・円高が加速しているようであれば、ECB、中国に続く「追加緩和地ならし」や「追加緩和の断行」が想定されそうだ。

反対に日銀会合の時点でFOMCが無難に消化され、日本株の反発や円安の地合いが維持されているのであれば、当面の様子見が示唆される可能性が高い。

その場合は短期的な失望による円高・株安のリスクにも注意が必要だろう。

それでも日本株は今週以降の決算発表で、「懸念ほどは悪くない」という悪材料の出尽くしが期待される。

基本的な日本株の押し目買いや、ドル/円などでの押し目買い(円の戻り売り)という流れは維持されていく。

また、今週の焦点はユーロ安の行方。

ECBの12月緩和観測により、目先は戻り売りの圧力が警戒される。

ただし、ユーロ圏では銀行貸出が復調傾向にあり、その中でのダメ押し的な追加緩和は来年にかけての欧州経済の回復を後押しさせる。

中長期スパンでは、来年の欧州回復を見据えたユーロの下値拾いも注目されそうだ。

その他、今週は中国共産党が重要な経済会議を予定している。

前週末の金融緩和に続く景気対策次第では、リスク回避の円安や資源国通貨高(豪ドルNZドル、カナダ・ドルなど)が後押しされる余地も残されている。


My アルバム更新しました。

第30回 百里基地航空祭

http://mydreamtoday225.blog.fc2.com/


続きを読む


nice!(46)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

日本株週間展望 [株式展望]

10月4週(26-30日)の日本株は反落しそうだ。

日本銀行の金融政策決定会合など内外で重要イベントが多く、国内企業決算の発表も増えるため、週半ばまで様子見ムードが広がりやすい。

大幅上昇後とあって、テクニカル指標からみた過熱感も重しになる。

第3週の日経平均株価は週間で2.9%高の18,825.30円と反発した。

安川電機の好決算を受け、週前半は中国関連株に対する警戒感が和らいだほか、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測による過剰流動性の拡大期待、対ドルでの円安進行も相場を押し上げた。

米国では27-28日に連邦公開市場委員会(FOMC)、国内では30日に日銀会合が開かれ、日銀は経済と物価情勢の展望リポートも公表する。

FOMCは、政策変更なしが市場コンセンサス。

中国では26-29日に共産党中央委員会第5回全体会議(5中全会)が開催され、政策発動への期待は世界の株式市場にとって下支え要因になる。

国内では27日にファナック、28日に日立製作所やコマツ、29日にソニーやパナソニック、新日鉄住金と決算発表が本格化。

30日は三菱重工業や三菱地所、NTTドコモなど416社が予定し、上場企業の1日当たり発表ピーク日。

上期業況は想定通り好調、下期見通しは慎重と予想する向きが多く、選別色が強まる展開も想定される。

テクニカル指標の1つで、標準偏差から相場の勢いを計るボリンジャーバンドを見ると、日経平均はバンド上限のプラス2シグマまで上昇、急落直前の8月11日以来の過熱状態にあり、戻り売り圧力も高まりやすそうだ。


My アルバム

http://mydreamtoday225.blog.fc2.com/



nice!(39)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

今週の為替相場展望 [為替情報]

今週10月19日-23日週の為替相場は、根強いドル安と反動的な揺り戻し、リスク回避の後退による円高歯止めをにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の雲の上限118.71円前後を巡る緊迫攻防となってきた。

雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持したままだ。

これから上下動を経ながらも、雲の上限に絡み合う流れが続くと、ドルの下値リスクが一服。

反対に完全に割り込んでいくと、先行き雲の下限(今週は111.43円前後、来年2月にかけて115.40円前後)の方向が下値ターゲットとして視界に入ることになる。

一方、上値抵抗線は転換線120.35円、基準線120.97円前後など。

両ラインに上値を抑えられている限りは、ドルの上値の重さと戻り売り圧力の強さを意識した展開が続く。

今週の注目は、まず19日の中国7-9月期GDPなどの経済指標。

改めて深刻な低迷がリスク回避の円高や資源国通貨安(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)を促す可能性が残る反面、少しでも下げ止まれば過度な中国不安が一服。

さらに7-9月期GDPの数字で減速の度合いが精査されたあとは、中国当局による追加金融緩和などの内需刺激策の具体化が期待される。

その場合、リスク選好の円安や資源国通貨などの外貨高を支援する余地が残されている。

ドルに関しては、米FRBの年内利上げ後退がドル安要因となっている。

しかし、FRBは9月に「中国減速の不透明感」などを理由に利上げを見送った。

そのため、過度な中国悲観論が一服してくると、改めてFRBによる12月や来年3月にかけての利上げ観測が再燃してくる可能性も消えていない。

また、今週の米国では20日の住宅着工件数など、経済指標が相次ぐ。

前週末には最新10月のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を大きく上回り、米国内需の逆風「抵抗力」が示された。

年末商戦に向け、米国経済の減速懸念が後退してくると、ドル安に歯止めが掛かる可能性も残されている。

一方、20日には豪州中銀の金融政策委員会議事録、22日にはECB理事会が予定されている。

それぞれ先行き追加緩和の地ならしが強化される余地があり、各イベントまでは豪ドルやユーロの戻り売り圧力が意識されそうだ。

その他、日本に関しては、16日から政府が経済界に設備投資や賃上げなどを促す「官民対話」がスタートした。

過去2年と同様、来春の春闘に向けては、法人税減税などと引き換えにした大企業への賃上げ圧力が高まっていく。

来春の春闘での賃上げについては、物価2%目標の達成を目指す日銀の黒田東彦総裁も「一番重要視している」と公言してきた。

その最中に円高・ドル安が進むと、企業収益の下振れ懸念が拡大。

企業は2016年度の収益見通しに慎重とならざるを得ず、賃上げにもブレーキがかかってしまう。

そのため30日の日銀政策会合を含め、来年3月にかけては「企業の賃上げ支援」に向けた追加緩和などの円高阻止策が注視されるだろう。


My アルバム

http://mydreamtoday225.blog.fc2.com/


続きを読む


nice!(69)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。