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今週の為替相場展望 [為替情報]

今週の為替相場はドル/円を中心とした円安トレンドの定着と、過熱調整による円買い戻し(外貨の売り戻し)の行方を見極める展開となりそうだ。 ドル/円はテクニカルで重要な上値抵抗ラインを次々に突破。 目先は200日移動平均線や、07年以降の長期ドル安のトレンドライン上限が位置する91円半ばの上抜け維持が焦点となる。 同レベルで値固めが進むと、まずは年初来高値の93.75-80円、続いて95円方向が視界に入りそうだ。 もっともドル高ピッチが急激なだけに、反動的なドルの下押しリスクもくすぶる。 ドル高の一因となってきた米10年債金利の上昇も、当面のメドである4%の接近で上昇ペースの鈍化が意識され始めた。 また、ドル/円でドルを押し上げた対ユーロでのドル高も、EU首脳会議というユーロ売り材料が一服。短期的にユーロ安が一服してくる可能性がある。 さらに3月後半からのドル全面高は、外国の企業や金融機関による1-3月期の決算対策に絡んだ特殊なドル買い手当ても影響した。 昨年3月からのドル高も4月6-7日がドル高のピークとなっただけに、期末要因のドル高の反動剥落は警戒されそうだ。 一方で昨年と違い、米国の経済や企業の業績には先行き改善期待が高まっている。 FRBの次の一手が利下げではなく、利上げであることは確かだ。 さらに日本企業の3月決算対策に伴う円買い・ドル売りもピーアウトしており、今後のドル安局面は「ドルの押し目買い好機になる」という見方も強い。 注目は1日の米ISM製造業景況指数と2日の米雇用統計。 いずれも改善が見込まれており、長期スパンでのドルの底入れ確認を後押しする材料となる。 一方で事前に期待値のハードルが高くなっている分だけ、少しでも伸び悩むようなら、米債金利の低下とドル急落を招くリスクも消えていない。 また、31日は日本企業の年度末最終日にあたる。 例年、10時の仲値決済にかけては最終決算対応の外貨買い・円売りが盛り上がる一方、こうした特殊決済が一巡すると、反動的に欧米市場にかけて外貨が下落(円高)するという季節要因も見られている。 経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む) <29日・月> 18:00 ユーロ圏3月業況判断指数 (ユーロ安や株高を受けた景況マインドの改善が焦点に) 21:30 米2月個人所得/個人支出 (2月の小売売上高は堅調。大雪の影響が撹乱要因) 21:30 米2月PCEデフレーター (米国の物価は落ち着きを保つ。調整的な米債金利の低下とドル安材料にも) 時間未定 独3月消費者物価指数[速報] (ユーロ安や資源高止まりによる上昇が焦点。ECBのユーロ安是認姿勢に影響も) <30日・火> 08:50 日2月鉱工業生産[速報] (外需を中心に復調傾向。株高・円安の流れをサポート) 21:30 加2月鉱工業製品価格 (上昇傾向を示すと利上げ期待を後押し。カナダ・ドルを支援) 22:00 米1月S&Pケースシラー住宅価格指数 (米国の住宅価格は昨年からの回復ペースの鈍化が懸念材料) 23:00 米3月消費者信頼感指数 (株高や新規失業保険申請件数の改善などを受けた上振れが焦点) <31日・水> 09:15 フィッシャー・ダラス連銀総裁、経済危機について講演[ツーソン] (改めて低金利の継続が示されると、調整的なドル安材料に) 09:30 豪2月住宅建設許可件数、小売売上高、民間部門信用 (着実な回復が確認されると、追加利上げの思惑による豪ドル高を支援) 16:55 独3月雇用統計 (ギリシャ不安の一方で独経済の底堅さが確認されると、調整的なユーロ買い戻し材料に) 18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数[速報] (ユーロ安による物価上昇への影響焦点) 21:15 米3月ADP雇用統計 (2月の大雪の反動などから改善の見通し。ただし、期待値のハードルは高まる) 22:45 米3月シカゴ購買部協会景気指数 (1日のISM製造業景況指数の参考指標に。他の3月景況感指数は総じて良好) 日本企業の年度末最終日 (10:00仲値決済にかけては期末の外貨買い・円売りが盛り上がる一方、その後は反動剥落で外貨反落の季節パターンも) <1日・木> 08:50 日、企業短期経済観測調査[短観3月調査] (設備投資を含めた緩やかな改善が株高・円安を支援。想定為替レートも注目) 10:00 中国3月製造業購買担当者指数 (伸び鈍化が懸念も底堅さの維持がリスク選好の円安や資源通貨を支援) 21:30 米新規失業保険申請件数 (2日の雇用統計の参考指標に。前週までの連続改善の反動悪化が波乱) 23:00 米3月ISM製造業景況指数 (他の3月景況感指数は総じて堅調。ただし期待値のハードルは高まる) <2日・金> 21:30 米3月雇用統計 (大雪の反動や国勢調査員の臨時雇用、リストラ一服などで増加予想。期待値のハードルは高まる) [Good Friday] オーストラリア、ニュージーランド 香港、シンガポール、南アフリカ フランス、ドイツ、スイス、英国、 カナダ、他 米国、株式市場は休場、債券市場は東部時間午前10時30分までの短縮取引
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