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今年第1号のIPO [IPO情報]

今年もようやくIPOがスタートした。

今年第1号となった携帯コンテンツ配信の駅探は、予想以上の需給逼迫(ひっぱく)となり、昨年のアニコム同様にほぼ倍値発進となった。

例年毎年最初と最後のIPOはプレミアムが付きやすいとのアノマリーがあるが、今年もそれにたがわぬスタートになった。

ところで、駅探のような携帯向けのコンテンツ配信会社というのは、予想する上ではなかなかくせ者の業態である。

コンテンツ配信はネット関連の業態ということもあるせいか、IPOでは非常に人気が高くなるケースが多い。

しかし、既上場の類似企業を見ると最近は開発費の高騰に悩まされたり、はやり廃りが早いせいで利用が低迷したりと、上場時後すぐに業績が伸び悩むケースが多く、評価は低いセクターになる。

しかし、IPOでは高い株価が付く。

偶然に助けられている部分も多いとみられる。

今回のケースでは、マザーズ指数が高値圏にあったうえ、ブックビル中に競合のジョルダンが突然が高騰。

比較感で駅探に割安感が生まれた。

直接のきっかけは、コンテンツのスマートフォン(高機能携帯電話)対応を発表したプレスリリースだが、駅探の上場承認で注目が集まりやすくなったとの指摘もあり、どちらが鶏か卵かなのかは分からない。

昨年では、電子書籍を携帯コンテンツとして展開しているパピレスが上場時に、米アップル社の「iPad」発売などで電子書籍が相場のテーマに浮上。

2.3倍の初値が付いた。

「ネットコンテンツ」のキーワードには無条件で反応するのかと思えば、それも違うよう。

ネットでの市場調査会社や比較サイトが上場した際に、公開価格割れ発進だったケースもある。

もちろん、業績や成長性などから実力で人気化したと解釈できる銘柄も多々ある。

しかし、外部要因だけでほとんどの企業が人気化するというのは理解し難く、なぜ既上場企業とくらべ人気や評価で著しい乖離(かいり)が起きるのか興味深い現象であると同時に、分析者としては悩ましい現象でもある。





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