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短気は損気 [投資の心得]

「短気は損気」という言葉があります。

これは短気な行動はマイナスの結果を招くことが多いと、短気に走ることを戒めた一般論としての格言です。

株式投資でも同じことがいえるわけで、だから「太公望」の心境になることが大切だと前記事ご紹介したわけです。

この言葉の文字を2字だけ変えますと、「短期は損機」という言葉になります。

この意味するところは、短期の資金で行なう株式投資は損失機会につながる危険性があるということです。

株式投資に当たって避けなければならない行動を、この言葉で噛み締めて頂く必要があります。

短期の資金とは、使用目的のある資金のことです。

それは借金の返済資金、住宅購入の頭金、入学金、結婚費用など様々に考えられますが、数ヵ月後に使用することがはっきりしている資金で、株式投資を行なってはいけないのです。

人間ですから上手い話があれば、お金を必要とする時までに少しでも増やせるのではないかと欲に駆られることがあるはずです。

これは絶対面白いといったような話を耳にすると、つい欲に目がくらんでしまいがちです。

しかし、こうした行動が成功する確率は極めて小さいと考えていただきたいのです。

上手い話には落とし穴があるといいますが、株式にしても絶対という言葉は当てはまりません。

期限付きでの儲け話には耳を傾けないことが大切です。

そうでないとお金を必要とするときにお金が足りないという事態になりかねないのです。





仮に耳にした話が正しい情報であったとしても、資金の必要時までに結果が出るとは限りません。

3ヵ月後に支払う住宅購入の頭金500万円があったとします。

耳よりの情報を入手して、これで株式を購入したとします。

ところが3ヵ月後に資金を必要とするときには、市場全体が軟調で期待に反して400万円まで値下がりしていても売却しなければなりません。

100万円不足することになり、この捻出に苦労することになります。

ところが、売却した後に株価が動き出すということが少なくないのです。

期限のある資金でなければ利益になったのにと臍(ほぞ)を噛んだという話はよくあることです。

株式は価格が変動する投資対象です。

優れた内容や材料のある銘柄は、どこかで動き出しますが、投資した人のスケジュールに合わせて動くものではないのです。

ここを考え違いしてはいけません。

期限のある資金での投資は、株価に関係なく売却を余儀なくされます。

利殖のチャンスが逆に損失の機会につながってしまうのです。

余裕資金で投資して、値上がりするまで待つというのが株式投資の王道だということを肝に銘じておいて欲しいと思います。

信用取引も期限のある株式投資です。

最長で6ヶ月以内には反対売買をするなどの決済が必要になります。

信用取引は少ない証拠金で投資が可能ですから、資力以上の投資をしがちです。

信用取引の失敗で破産したという話はよく耳にすることです。





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