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大局で観る目を養う [投資の心得]

「木を見て森を見ず」ということわざがあります。

西洋のことわざで日本には明治時代に輸入されたようです。

細かいところだけを見て、全体を見ていないことが失敗につながる危険性があることを示唆したことわざです。

これは株式投資にも当てはまることです。

株式投資に当たって投資家が最も気にすることは、「何をどの水準で買ったらよいか」という個別論です。

投資する対象は個別の銘柄ですから当然のことですが、個別論では相場全体を見ることが忘れられがちです。

たとえば、内容の良い銘柄、あるいは将来性のある銘柄が高値から大きく下げていると、絶好の買いチャンスではないかと考えます。

そこで投資したところ、さらに下落してしまったということがよくあります。

買いチャンスだと考えたタイミングは、決してそうではなかったということがあるのです。

このようなケースは相場全体が下落基調にある時にみられがちです。

相場全体の動きを忘れて、個別銘柄にだけ目を向けた結果の失敗といえます。

相場全体が下落基調にある時は、どのような好材料にも反応せず、相場全体の動きに引っ張られて下落することが多いからです。

株式投資に成功する原点は、「大局観を持つこと」だと言われます。

大局とは相場全体の動きのことです。

相場の方向が、上昇基調にあるのか下落基調にあるのかを把握する、これが大局観になります。

まず森を見てから木を見る、これによって投資のタイミングを誤ることによる失敗を防ぐことができるわけです。

ですから、個別の銘柄選別の手法を身につけることも大切ですが、それ以上に相場を大局から観る目を養うことが重要なことだといえます。





相場の大局を決定する要因は、政治、景気、金融情勢といったものです。

こうした要因が株価を決定する企業業績に影響するためです。

大局を観る目を養うためには、政治や景気、金融情勢、業績などのマクロの動きに関心を持たなければなりません。

新聞も三面記事やスポーツ欄だけでなく、政治欄、国際欄、経済欄、産業欄も注意深く読み、TVもバラエティやドラマだけでなく、ニュース番組などにもチャンネルを合わせる習慣をつけることが必要です。

これと相場の動きを対比させることで相場を動かす要因が株価に影響する度合いを知ることができ、この積み重ねで相場の大局を把握する力も身についてくるはずです。

相場全体の動きをまず検討し、それから具体的な個別銘柄の検討という手順で投資のタイミングを考える。

これが投資を成功させる確率を高めることになるはずです。

大局観を忘れた投資は逆に失敗の確率が高くなると考えなければなりません。

「何を買うか」より先に、「相場の行方はどうか」を考えることが大切なのです。





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