安値圏での出来高増加は買いチャンスを示唆

出来高をウォッチすることが、株価の天井・底値を知るのに重要なことをお話しましたが、この話をさらに進めてみたいと思います。

出来高ウォッチが買いのチャンスを教えてくれるということです。

前回、株価が下落に転じると、ある段階から株価下落が不安心理を増幅する形で下落に拍車がかかり、投げ物で出来高が急増しますが、この嵐が過ぎ去ると諦めや開き直りの心境になって売り物が細り、出来高が縮小するということをお話しました。

この段階以降は、しばらくは下値もみ合いが続くのが普通です。

下値圏で株価は小浮動しながら、出来高も少ない状態が続くものです。

この間にやれやれの小口の売り物が消化されていくわけです。

この下値もみ合いが長期に続いている銘柄の出来高を気長にウォッチすることが、獲物を見つけるのに有効なのです。

下値もみ合いを長期に続け、出来高も薄かった銘柄が、ある日から徐々に出来高が増加し、株価もじりじり動き出すことがあります。

この場合は買いチャンスを示唆していると考えていただきたいのです。

下値もみ合いが長かった銘柄の出来高が増加するということは、何かを察知して買い手が増えてきたことを意味します。

これが単発ではなく2週間も続くようだったら間違いなく、事情通が買いに動き出してきたことを示しています。

何か好材料があることを示唆していると考えればよいでしょう。

下値もみ合いが長かったから下落のリスクは小さいといえます。

それだけに仮に失敗してもその損害は極めて小さく、逆に成功すれば大きな果実を得ることになります。

しかも、確率的には極めて高いものがあります。

下値圏での出来高増加は買いチャンスと考えて間違いないと言っても過言ではありません。

タグ：出来高 チャンス 不安心理 下値圏 察知 事情通 示唆