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公開規模の大きい2社 [IPO情報]

7月28日から8月2日までがヒト・コミュニケーションズのブックビルディング期間。

仮条件は想定発行価格2650円に対し2600~2700円。

可もなく不可もなしといった価格帯になっている。

8月に上場があるのは08年以来3年ぶり。

8月といえば2、8月決算の多い小売業に期待がかかる月でもあるが、当該セクターはリーマンショック以降ほとんど上場がない。

ヒトコムは小売業ではないが、もともとビックカメラの子会社でスタートしたことで同社の決算も8月になっている。

ビックカメラも上場月は8月(2006年)だった。

一方、7月21日に上場したモルフォは初日に初値が付かなかったため入っていた買い付け規制が先週から解除され、月曜日には早速大幅高を演じた。

短期マネーの受け皿になっており値動きは激しく、上昇で終わった25日と28日はどちらもストップ高で引けたが、翌日は大幅反落だった。

同社株は高騰によりロックアップが解除されており、筆頭株主のファンドを運用する東京大学エッジキャピタルからは、発行済み株式数の2.15%に当たる3万株を売却したとの報告書が出された。

流動性は増しているが、それを食って余りあるほどの勢いだった。

そのほかでは、ラクオリア創薬が上場後では初めてライセンス供与を発表し反発した。

同社はパイプラインが多いだけにニュースフローも多くなると期待されるが、反発は上場後に売られた勢いからするとまだ弱々しい。

また、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は、同社がライセンス供与する「ニンテンドー3DS」が大幅に値下げされることを受けて物色された。

同社は3DSの出荷「数量」に応じて半導体メーカーからロイヤルティーを受け取ることになっているため、販売台数が増えれば収益が増える。

ただ、相場全体の下落により、上昇後は売りに押されて上値が維持できなかった。

モルフォに比べると、ラクオリアとDMPの両社は公開規模が大きく、その重さがそのまま値動きとなって現れている。

市場の資金が薄いためだが、セカンダリーでのパフォーマンスは、業績面がより重視されるだけに、両社の材料が今週以降どう消化されていくのかが注目される。





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