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3の倍数相場 [投資の心得]

「急騰したら3日目に売れ」という格言のことをお話しましたが、これにどれほどの意味があるのかという意見もあるはずです。

しかし、数字が意味あるように受け止められているケースは世の中にたくさんあります。

60歳を還暦として祝うのも一つの例です。

この数字のなかでも3という数字は重要な意味を持っており、3の倍数が多くの世界で幅を利かせています。

例えば九星術、十二支、1年が12ヶ月など数え上げたら際限がありません。

相場の世界でも例外ではありません。

「相場は小回り3ヶ月、大回り3年」という格言もあります。

短期的には3ヶ月で一つの波動を終え、長期的には3年で終わるというものです。

3及び3の倍数で決められているルールも少なくありません。

一例を挙げれば信用取引は6ヶ月で最終期日を迎えます。

株価指数先物市場は3月限、6月限、9月限、12月限と3ヶ月ごとの限月になっています。

相場の世界で3の倍数が多用されているのは、特にわが国の場合は古来、中国の易占の考え方が重用されてきたためと考えられます。

そして、株価判断でも3の倍数が多用されるのも、相場のエネルギーや投資家心理を読んだ結果のものかもしれません。

株価の波動については3段上げ、3段下げという言葉があります。

また、罫線の世界にも三尊天井とか3本新値足とか3にまつわる言葉が多くみられます。

「急騰したら3日目に売れ」というのも、人間の心理として3日もたつと冷静さを取り戻し、また相場のエネルギーも出きってしまうという考えが基盤になっているとみることもできます。

したがって、この3という数字に着目した投資格言を頭から否定してかかってもいけないように思います。

逆にこれを頭のなかに入れておけば投資運用において参考になることもあるかもしれません。

例えば、材料に注目してある銘柄を購入したとします。

狙ったとおり上昇したとしても3ヶ月を経過したら、材料も過去のもになってしまったと考えて一度利食いする、購入した後も期待したほどの動きがなかった場合は、3ヶ月経過したときに失敗と考えて処分する。

材料が出て買いそびれたらワンテンポずらして買うことが肝要ですが、このワンテンポというのを状況をみながら3の倍数の日数で判断するといった具合です。

何の手がかりもなく闇雲に行動するよりは、自分なりのルールを作っておく方が投資行動の迷いをなくすことにつながるという意味で使えるかもしれません。

しかし今回の話はあくまでも相場と3の倍数の関係といった雑学に止めておいて下さい。


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