SSブログ

人気は先取りすることが肝要 [投資の心得]

市場人気は、世相を反映します。

過去の株式市場の主役をみれば分かります。

戦後はまず黒いダイヤと言われた石炭株に始まりました。

エネルギーが経済活動の原点だったからです。

次いで俗にガチャ万と言われた繊維株、食料不足を反映して肥料・農業機械が人気になりましたが衣食不足時代を反映したものです。

さらに国土復興が叫ばれて建設・セメント株といった具合に、世の中のニーズに合致した産業・企業が人気を集めました。

その後の経緯をみても、電化元年と言われて家庭電器株、モータリゼーションを囃して自動車株、さらにカラーテレビ時代、列島改造を反映した住宅ブームを反映して住宅株・不動産株、バブル時代のウォータフロント関連の含み資産株と次々に人気の主役が誕生しました。

インターネット時代の到来を背景にした情報・通信関連株もありました。

こうした人気の経緯をみますと、世の中のニーズの変化を株式市場はいち早く先取りしていく傾向にあるということです。

このニーズの変化は、社会・経済情勢に影響されますし、さらに政策や技術革新にも影響を受けます。

こうしたことを背景にした人気は、大きな社会的潮流を基盤にしていますから持続性があるケースが多いと思われます。

しかし、株式市場は先見して動くと言いますように、如何に持続性のあるテーマでも現実にブームになってから気がついたのでは遅い場合もあります。

逆にブームの声が聞こえたら短期的に考えた場合利食い時になるかもしれません。

その点で長期に人気が出てくる可能性があるテーマを先取りすることが大切なわけですが、これには世の変化の動きをいち早く察知する洞察力が必要になります。

世の中に変化の動きが出てきたら、これが大きなテーマになるかどうか考えてみることが肝要です。

そのテーマが現実に大きなブームにはならなくとも、人気を先取りすることで、程度の違いはあっても戦果を上げることができるかもしれませんし、リスクも小さくて済むかもしれません。

先取りする洞察力は、常に世の中の動きに関心を持つ姿勢から生まれてきます。

これは株価の動きに関心を払うより重要であり、結果として大きな人気グループ・銘柄を発掘することにつながるのです。

人気・ブームになってから気がついたのでは遅いということもあるということを忘れてはいけません。





nice!(20)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 20

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。