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合理的に行動することの重要性 [投資の心得]

合理的に行動するということは、どのようなことを指すのでしょうか。

これは投資する場合の基本的な鉄則を忘れないということです。

基本的鉄則はいろいろと考えられますが、最も重要なことは自分の置かれている立場、投資資金の性格、投資の目的をはっきりと認識することです。

これを忘れて、ただ単に自分の性格にマッチした投資法だからと野放図な投資をしてはいけないのです。

投資資金の性格は、所得が多く純然たる余裕資金である場合があれば、老後の生活費となる退職金、病弱な家族を抱えてこれに備えた治療費、家の建築資金、子供の学費など将来の使用目的がはっきりしている資金の場合もあります。

性格的には投機的な投資法がマッチしていると考えた時、余裕資金ならば問題はありませんが、使用目的がはっきりしている資金の場合に投機的な投資を行うというのは決して合理的に行動しているとはいえません。

投資の目的についても明確にする必要があります。

株式投資の目的は、あくまでも利殖であることに変わりはありませんが、利殖といっても長期にじっくりと資産作りをしていこうというのか、短期に夏休みの家族旅行の資金を稼ぎたいというのかといったように目的は様々です。

性格的にマッチしているからといって、安定じっくり型の投資方法で家族旅行の資金稼ぎをしようとしても無理な相談と考えるべきでしょう。

利殖の目的に沿って性格にはマッチしない投資法でも選択しなければいけないこともあるわけで、これが合理的行動ということになります。

もう一つ「合理的」行動という場合に重要なことは、自分の投資知識や経験がどうかということです。

投資知識や投資技術の経験が浅いのに、投機的性格だからといって、いきなり仕手株に手を出すようなことがあってはいけません。

株式市場は百鬼夜行、仕手筋にとって、素人は赤子の手を捻るようなものと考えていると思わなければいけません。

知識や経験が浅くてはいいようにあしらわれてひどい目に合いかねません。

過去にこうしたケースを数多くみております。

知識も経験も浅い商家の主人がセールスマンの甘い誘いに乗って仕手株につぎ込んで、結果的に倒産・一家離散という結果になった事実を目にしています。

長期投資では知識・技術の経験の差は余り出てこないものです。

少なくも知識や経験が浅い段階では性格とは無関係に、長期投資を第一義に考えることが「合理的」と考えるべきでしょう。

知識や経験を積んでから性格にマッチした手段で投資していくことが問題が少ないはずです。


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楽しく生きよう

奥が深そうですよ。
会い日新聞見てますが、何でそう動くのよと思います。
by 楽しく生きよう (2012-04-10 18:47) 

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