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ニューヨーク外為市場 [為替情報]

11日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルと円に対して上昇した。

欧州中央銀行(ECB)は債券買い入れを再び積極化する可能性があるとしたクーレECB専務理事の発言が手掛かりとなった。

専務理事は、スペインの財政再建努力を踏まえれば同国に対する市場の圧力の大きさは理にかなっていないと指摘した上で、ECBは債券買い入れプログラムを依然として選択肢として有していると述べた。

この発言を受けてユーロが上昇し、対ドルでは約1週間ぶりの高値をつけ、対円でも前日記録したおよそ7週間ぶり安値から値を戻した。

ただ、欧州債務危機への根強い懸念からユーロは最近のレンジ内での取引となった。

イタリアとスペインの国債利回りはこのところ、これらの国の債務負担が持続不可能ではとの懸念から上昇している。

国債利回りは、市場の根強い懸念を反映している。

スペイン国債の利回りは10日、年初来の高水準に上昇し、弱い内容となった米雇用統計などを受けて広がっていた世界経済への懸念が一段と高まった。

スペイン10年国債の利回りは11日、低下したものの、6%付近にとどまっている。

11日実施されたイタリアの短期債入札でも、利回りが大幅上昇。

政府当局者は、スペインの財政問題をめぐる懸念の波及が主な要因との見方を示した。

ユーロ/ドルは直近で0.17%高の1.3102ドル。

おおむね前日のレンジ内で推移している。

市場筋によると、ヘッジファンドやソブリンファンドからの需要がユーロ相場を押し上げた。

ユーロの上値抵抗線は、3月27日から4月9日の下落の38.2%戻しの水準となる1.3160-70ドル付近とみられる。

一方、下値支持線は、2月16日につけた安値の1.2973ドル近辺。

ただ、ユーロは1月下旬以降、1.30-1.35ドルのレンジでおおむね推移している。

ドル/円は0.27%高の80.88円と、海外市場でつけた安値で3月7日以来の低水準となる80.57円から上昇した。

アナリストは、日銀が早ければ4月27日の金融政策会合で、資産買い入れを拡大する可能性があるとの見方が、円を引き続き圧迫していると指摘している。


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