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今週の為替相場展望 [為替情報]
今週4月30日-5月4日週の為替相場は、根強い円高やドル安、ユーロ安の持続と反動の揺り戻しをにらんだ展開となる。
前週末はドル/円、クロス円で円高が進展。
日銀追加緩和の出尽くしや米国の1-3月期GDPの下振れ、スペイン格下げやイタリア国債入札の伸び悩みなどにより、円全面高の流れが持続した。
例年、日本の大型連休（ゴールデン・ウィーク）前後では円高が加速されやすいが、今年も円高リスクが高まっている。
今週は4日の米雇用統計を含めて、米国の指標減速に対する警戒が続きそうだ。
かたやユーロには5月4日のフランス大統領選とギリシャ総選挙に向けて債務不安が残り、アクシデント的な円全面高のオーバーシュート波乱も排除できない。
同時に1日には豪州中銀の政策委員会が予定されている。
すでに追加利下げは織り込まれており、材料出尽くしによる豪ドル上昇と利下げ継続の示唆による豪ドル再下落が波乱要因となりそうだ。
豪ドルに関しては、1日の中国PMI指数にも左右される。
中国では過度な減速懸念が一服してきたほか、預金準備率の引き下げ期待も高まっており、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨の下支え要因として注目されるだろう。
一方、1ドル＝80円を割り込むような円高の再燃は、消費税の増税審議を控えた野田政権の円高阻止努力を強化させる。
5月以降も日銀には緩和圧力が続くほか、政府サイドも各国に「IMFへの追加資金拠出」の見返りとして、介入を含めた日本独自の円高阻止対応の理解を求める可能性は排除できない。
また、米国経済は足元で減速傾向にあるが、1-3月の暖冬の剥落や3月までの資源高の悪影響という一時的な踊り場の可能性もある。
現在は資源高が一服。
同時に25日のFOMC声明では米国経済に関し、「向こう数四半期の経済成長が引き続き緩やかで（remain moderate）、その後段階的に加速する（pick up gradually）」という見通しが示されていた。
なお、テクニカルではドル/円、クロス円ともに、一目均衡表の先行スパンの雲の上限や下限を意識した展開が続く。
いずれも21日移動平均線や25日線などが外貨の上値抵抗線となっており、21日線や25日線などを上値メドとした戻り売りの持続と、何らかの新たな材料を受けた21日線や25日線の上抜けトライが注目されそうだ。
経済指標・イベント解説（時間は全て日本時間。予定・未定を含む）
＜30日・月＞
07:45 ＮＺ・3月住宅建設許可 ＮＺ・3月貿易収支
（中国減速の影響などが重石）
10:30 豪3月民間部門信用
（豪州の指標は減速傾向）
21:30 加3月鉱工業製品価格、原料価格指数
（カナダ中銀は追加利上げを示唆。カナダ・ドルを下支え）
21:30 米3月個人所得／個人支出
（小売売上高は底堅さ。資源高の悪影響が撹乱要因）
22:45 米4月シカゴ購買部協会景気指数
（資源高や外需減速などで製造業の回復ペースは鈍化）
オランダ、緊縮策を盛り込んだ予算案の欧州委員会への提出期限
（連立政権の崩壊と6月総選挙で財政再建策が混迷）
[日]昭和の日の振替休日
[中国]労働節
＜1日・火＞
10:00 中国4月製造業ＰＭＩ
（過度な減速懸念の一服がリスク回避の円高を抑制も。豪ドルなど資源国通貨も左右）
13:30 豪中銀、政策金利発表
（利下げは織り込み。材料出尽くしの豪ドル買いと、利下げ継続示唆の豪ドル売り焦点）
17:30 英4月製造業ＰＭＩ
（資源高などで再減速のリスク）
23:00 米4月ＩＳＭ製造業景況指数
（資源高や外需減速などで製造業の回復ペースは鈍化）
日米首脳会談[ワシントン]
[欧州、インド、シンガポール、ブラジル]メーデー、[中国、香港、台湾]労働節
＜2日・水＞
08:50 4月マネタリーベース
（前月は期待ほど伸びずに円高材料に。前年の震災対応の反動が減少要因に）
16:45 伊4月製造業ＰＭＩ
16:50 仏4月製造業ＰＭＩ[確報]
16:55 独4月製造業ＰＭＩ[確報]
17:00 ユーロ圏4月製造業ＰＭＩ[確報]
（ドイツ以外の欧州経済は低迷）
16:55 独4月雇用統計
（ユーロ安やECB緩和などで20年来で最良の雇用環境に）
17:30 英4月建設業ＰＭＩ、英3月消費者信用残高、英3月住宅証券融資残高
（1-3月期GDPの悪化は建設業の低迷が影響。財政緊縮などが重石）
21:15 米4月ＡＤＰ雇用統計
（週間の新規失業保険申請件数は悪化の傾向。資源高などが重石）
27:00 サルコジ、オランド両氏 フランス大統領選討論会
（4日の決戦投票に向けて政治リスクがユーロの撹乱材料に）
＜3日・木＞
07:45 ＮＺ・1-3月期雇用統計
（通貨高の累積効果や復興需要の一服などで伸び悩みも）
10:00 中国4月非製造業ＰＭＩ
（過度な減速傾向は一服）
20:45 欧州中銀、政策金利発表
21:30 ドラギＥＣＢ総裁、記者会見
（スペイン債務不安などへの対応焦点。資源高などによるインフレが追加緩和の障害に）
21:30 米新規失業保険申請件数
（米国の雇用は回復ペースが鈍化。暖冬雇用の剥落一服や資源下落はサポート要因）
23:00 米4月ＩＳＭ非製造業総合指数
（雇用伸び悩みや資源高などで回復ペースが鈍化も）
[日]憲法記念日
＜4日・金＞
10:30 豪中銀、金融政策報告を公表
（利下げ継続を示唆なら豪ドル安の波乱。住宅減速などが懸念材料に）
16:45 伊4月非製造業ＰＭＩ
16:50 仏4月非製造業ＰＭＩ[確報]
16:55 独4月非製造業ＰＭＩ[確報]
17:00 ユーロ圏4月非製造業ＰＭＩ[確報]
（ドイツ以外の欧州経済は低迷）
21:30 米4月雇用統計
（週間の新規失業保険申請件数は雇用の伸び悩みを示唆。暖冬雇用の剥落なども悪材料）
[日]みどりの日
＜6日・日＞
フランス大統領選[決選投票]、ギリシャ総選挙
（結果次第では週明け7日の早朝からユーロ安やリスク回避の円高波乱も）
前週末はドル/円、クロス円で円高が進展。
日銀追加緩和の出尽くしや米国の1-3月期GDPの下振れ、スペイン格下げやイタリア国債入札の伸び悩みなどにより、円全面高の流れが持続した。
例年、日本の大型連休（ゴールデン・ウィーク）前後では円高が加速されやすいが、今年も円高リスクが高まっている。
今週は4日の米雇用統計を含めて、米国の指標減速に対する警戒が続きそうだ。
かたやユーロには5月4日のフランス大統領選とギリシャ総選挙に向けて債務不安が残り、アクシデント的な円全面高のオーバーシュート波乱も排除できない。
同時に1日には豪州中銀の政策委員会が予定されている。
すでに追加利下げは織り込まれており、材料出尽くしによる豪ドル上昇と利下げ継続の示唆による豪ドル再下落が波乱要因となりそうだ。
豪ドルに関しては、1日の中国PMI指数にも左右される。
中国では過度な減速懸念が一服してきたほか、預金準備率の引き下げ期待も高まっており、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨の下支え要因として注目されるだろう。
一方、1ドル＝80円を割り込むような円高の再燃は、消費税の増税審議を控えた野田政権の円高阻止努力を強化させる。
5月以降も日銀には緩和圧力が続くほか、政府サイドも各国に「IMFへの追加資金拠出」の見返りとして、介入を含めた日本独自の円高阻止対応の理解を求める可能性は排除できない。
また、米国経済は足元で減速傾向にあるが、1-3月の暖冬の剥落や3月までの資源高の悪影響という一時的な踊り場の可能性もある。
現在は資源高が一服。
同時に25日のFOMC声明では米国経済に関し、「向こう数四半期の経済成長が引き続き緩やかで（remain moderate）、その後段階的に加速する（pick up gradually）」という見通しが示されていた。
なお、テクニカルではドル/円、クロス円ともに、一目均衡表の先行スパンの雲の上限や下限を意識した展開が続く。
いずれも21日移動平均線や25日線などが外貨の上値抵抗線となっており、21日線や25日線などを上値メドとした戻り売りの持続と、何らかの新たな材料を受けた21日線や25日線の上抜けトライが注目されそうだ。
経済指標・イベント解説（時間は全て日本時間。予定・未定を含む）
＜30日・月＞
07:45 ＮＺ・3月住宅建設許可 ＮＺ・3月貿易収支
（中国減速の影響などが重石）
10:30 豪3月民間部門信用
（豪州の指標は減速傾向）
21:30 加3月鉱工業製品価格、原料価格指数
（カナダ中銀は追加利上げを示唆。カナダ・ドルを下支え）
21:30 米3月個人所得／個人支出
（小売売上高は底堅さ。資源高の悪影響が撹乱要因）
22:45 米4月シカゴ購買部協会景気指数
（資源高や外需減速などで製造業の回復ペースは鈍化）
オランダ、緊縮策を盛り込んだ予算案の欧州委員会への提出期限
（連立政権の崩壊と6月総選挙で財政再建策が混迷）
[日]昭和の日の振替休日
[中国]労働節
＜1日・火＞
10:00 中国4月製造業ＰＭＩ
（過度な減速懸念の一服がリスク回避の円高を抑制も。豪ドルなど資源国通貨も左右）
13:30 豪中銀、政策金利発表
（利下げは織り込み。材料出尽くしの豪ドル買いと、利下げ継続示唆の豪ドル売り焦点）
17:30 英4月製造業ＰＭＩ
（資源高などで再減速のリスク）
23:00 米4月ＩＳＭ製造業景況指数
（資源高や外需減速などで製造業の回復ペースは鈍化）
日米首脳会談[ワシントン]
[欧州、インド、シンガポール、ブラジル]メーデー、[中国、香港、台湾]労働節
＜2日・水＞
08:50 4月マネタリーベース
（前月は期待ほど伸びずに円高材料に。前年の震災対応の反動が減少要因に）
16:45 伊4月製造業ＰＭＩ
16:50 仏4月製造業ＰＭＩ[確報]
16:55 独4月製造業ＰＭＩ[確報]
17:00 ユーロ圏4月製造業ＰＭＩ[確報]
（ドイツ以外の欧州経済は低迷）
16:55 独4月雇用統計
（ユーロ安やECB緩和などで20年来で最良の雇用環境に）
17:30 英4月建設業ＰＭＩ、英3月消費者信用残高、英3月住宅証券融資残高
（1-3月期GDPの悪化は建設業の低迷が影響。財政緊縮などが重石）
21:15 米4月ＡＤＰ雇用統計
（週間の新規失業保険申請件数は悪化の傾向。資源高などが重石）
27:00 サルコジ、オランド両氏 フランス大統領選討論会
（4日の決戦投票に向けて政治リスクがユーロの撹乱材料に）
＜3日・木＞
07:45 ＮＺ・1-3月期雇用統計
（通貨高の累積効果や復興需要の一服などで伸び悩みも）
10:00 中国4月非製造業ＰＭＩ
（過度な減速傾向は一服）
20:45 欧州中銀、政策金利発表
21:30 ドラギＥＣＢ総裁、記者会見
（スペイン債務不安などへの対応焦点。資源高などによるインフレが追加緩和の障害に）
21:30 米新規失業保険申請件数
（米国の雇用は回復ペースが鈍化。暖冬雇用の剥落一服や資源下落はサポート要因）
23:00 米4月ＩＳＭ非製造業総合指数
（雇用伸び悩みや資源高などで回復ペースが鈍化も）
[日]憲法記念日
＜4日・金＞
10:30 豪中銀、金融政策報告を公表
（利下げ継続を示唆なら豪ドル安の波乱。住宅減速などが懸念材料に）
16:45 伊4月非製造業ＰＭＩ
16:50 仏4月非製造業ＰＭＩ[確報]
16:55 独4月非製造業ＰＭＩ[確報]
17:00 ユーロ圏4月非製造業ＰＭＩ[確報]
（ドイツ以外の欧州経済は低迷）
21:30 米4月雇用統計
（週間の新規失業保険申請件数は雇用の伸び悩みを示唆。暖冬雇用の剥落なども悪材料）
[日]みどりの日
＜6日・日＞
フランス大統領選[決選投票]、ギリシャ総選挙
（結果次第では週明け7日の早朝からユーロ安やリスク回避の円高波乱も）
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