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JAL、3日目連続で首位 [IPO情報]

日本航空の再上場が予定どおり実現した。

初値は公開価格をわずかに0.5%上回った。

グレーマーケットでは4000円を超える取引が観測されたため期待外れと見られたようだが、需給の重さを踏まえれば当初の想定通りだったといえる。

少ない商いの株価を材料に、途中でやや期待が膨らみすぎただけだ。

上場後は活発に売買されており、先週21日まで3日連続で売買代金首位をキープした。

といっても3日目は公開価格を割り込んでおり、2日までと様相が違った。

外資系証券動向では2日まで買いセクターに空運が挙がっていたが、早くも3日目はなし。

空運業はJALを除けば実質的にANAしかなく、普段めったに手口に挙がることはない。

前場の売買代金も首位からは後退し、明らかに海外投資家の買いは一巡していた。

そこへタイミング悪く昼に中国便の減便が発表され、見切り売りを呼んでしまった。

キャンセルが相次いでいること自体は状況からして容易に想像できたこと。

片やANAでも相次いでいることに変わりないが、株価の反応はない。

むしろ素早く減便にまで動けることは、JALが再建によって機動性を得た象徴とも言える。

まだ株主が安定していないこともあり、一度公開価格を割り込むと追随売りは出やすくなる。

株価が回復しても一度痛い目を見た個人は戻り売りに走りやすい。

本来ならば時期的に優待・配当取りの買いが入りやすいが、期末・中間期末の年2回とされる優待制度は来年3月期末からとされ、今回だけ権利がない。

一方、機関投資家のなかには需給の重さを見越し、こうした公開価格割れを当初から狙っているとの話も聞かれた。

MSCI指数の早期組み入れの対象にもなったことで、来月初旬にかけては組み入れ需要も想定される。

さまざまな思惑が交錯するなか、今週以降の動向も注目されそうだ。



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