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大量購入で活気づく [IPO情報]

セカンダリーでの直近上場株売買が再び活気づいている。

先々週上場したワイヤレスゲートに25日、早くも運用会社からの大量保有報告書が出された。

大量報告書によれば、レオス・キャピタルワークスが上場2日目までに発行済み株式数の6.38%の株式を市場内で取得した。

レオスはひふみ投信という中小型株運用が得意な直販型ファンドを運用している。

これをきっかけに、相場全体の下げで力尽きかけていた短期資金が再び活性化した。

既存の国内勢は運用規定上の理由などから、上場間もない企業への投資を避けることがほとんどだが、外資系の運用会社ではこれまでも割と早い時期に直近上場株を買う動きがあった。

例えば昨年9月27日に上場したKLabでは、10月6日にJPモルガン・アセット・マネジメントが大量報告書を提出していた。

当時も活気づく要因となったが、今回のように周辺にまで波及するのは珍しい。

直近上場株物色の相場が続いていた後の一服しかけたタイミングということが大きかった。

レオスは新興の運用会社ということもあり、大量報告書を提出したのは今回が初。

しかし、ひふみ投信の運用報告書からは、昨秋上場したスリー・ディー・マトリックスも割と早い段階で取得していたことが分かっている。

一連の銘柄はいずれにしても、上場前はベンチャーキャピタルの保有株が多かったことで需給が警戒されていた銘柄。

こうして上場後の受け皿がそろうことは、株価の安定化につながり、必要以上に本来の投資価値とは無関係なことに気を遣う必要がなくなる。

すっかり厚みがなくなった市場が復活すれば、ゆくゆくはIPO活性化につながるだけに期待したい動きだ。


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限られた資金 [IPO情報]

直近上場株の快進撃が止まらない。

先週はワイヤレスゲートが上場し、公開価格から2倍近い初値を付けた。

短期売却目的の取得者比率が上がったこともあり、やや拍子抜けの部分があったものの、朝方に意識された1.5倍の水準を大きく上回った。

初日は初値天井となり急落したものの、2日目の先週金曜日は一転してストップ高となった。

今週は個人輸入代行サイト「バイマ」を運営するエニグモが上場する。

ブランド品のEC(電子商取引)サイトは既に数多いものの、海外在住の個人が出品できる仕組みは新奇性があり期待が高まる。

一方で資金の出入りは激しく、EAJは乱高下し、大泉製やハピネス&Dは反転のきっかけがつかめないでいる。

方向感の乏しい新興市場の売買代金を支えているものの、短期筋の目線は既により新しい銘柄に移っているようだ。

全体の売買代金が増えていないことから、限られた資金が移動しているだけとも言え、先に上場した銘柄はだんだんと不利になる。

また、7月に上場した銘柄の初値売却率は徐々に高まっている。

6月のIPO高騰をきっかけに、短期売却目的の投資家が集まっているのだが、最近は公開価格の妥当株価からのディスカウントが狭まりつつある印象。

浮かれずにどこかで逆回転する可能性を念頭に置かなければならない。


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華やかな値動き [IPO情報]

13日に上場したアクトコールは寄り前気配をさらに上回って初値形成。

6月上場銘柄の強い株価推移を引き継いだ。

直近上場株は乱高下が続くものの、代表格となったEAJは、時に時価総額が数十倍以上あるサイバーエージェントや楽天をもしのぐ売買代金となるほど活況。

短期資金の格好のオモチャになっている。

EAJの事業内容自体は人海戦術的な事業の側面があるため、いくら将来期待があると言ってもインターネット企業ほどの成長スピードは備えていない。

明らかに成長性を材料に買い進まれたわけではないが、長らく低迷していたIPO株にとって朗報だ。

ただ、こうなってくるとそろそろ反動も想定される。

全体の売買代金が増えていないなかで、局地的な活況はしょせん資金循環の一貫でしかない。

13日のアクトコールは初値で達成感が出てしまった。

また、初値上昇率が今年最高となったモブキャストも規制解除明けの上場3日目がピークで以降は上値の重い展開が続く。

初値でバイイングパワーを使い果たしてしまうケースが散見され始めた。

今週、来週に上場する銘柄はいずれも人気の高い情報通信セクターが並ぶ。

両社とも高成長が続いており、需給は逼迫(ひっぱく)しそうだ。

同時に初値天井にもなりやすい。

華やかな値動きがさらなる資金流入の呼び込み役となるのか、それとも群がったアリはしかばねの山と化すのか。


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地合いを引き継げるか [IPO情報]

6月のIPOが意外な大勝利を収めたことで、7月のIPOが注目を集めている。

設定された仮条件を見ると、最初のアクトコールこそ新規承認時の想定発行価格が上限だったが、次のワイヤレスゲートは中値に、3番目のエニグモは下限にと徐々に上振れでの設定に移行している。

これまでの仮条件は想定価格に比べ下振れする例がほとんどだった。

個別要因も大きいと考えられる。

3銘柄のうち2銘柄は業種が情報通信に分類され、投資家が最も成長ストーリーを描きやすい。

分かりやすい成長ストーリーは、その実現性はともかく、投資資金を呼び込むのに最大の武器になる。

「下請け製造業」や「福祉」といったいかにも低収益なイメージが強い業態がない。

一方、足元の相場は一服感が否めず、直近上場銘柄も調整し始めた。

ただ、日本エマージングアシスタンスは連騰するなど、火は完全には消えていないようだ。

今週からは週一ペースで上場することになり、既に今週8月上旬のIPOが承認されているため、盆休み前まで着々とIPOが実施されることになる。

そして、お盆頃には日本航空のIPOが承認される公算だ。

後々企業の上場意欲にもつながってくるだけに、6月の地合いをうまく引き継いで欲しいところである。


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買い殺到 [IPO情報]

6月のIPOはブックビルディングがギリシャ再選挙前だったことから警戒感が高かったものの、終わってみれば全て2桁以上の上昇で初値。

最後のモブキャストは今年最高の上昇倍率2.9倍をたたき出した。

セカンダリーでもそろって急伸し、リーマンショック以降ではこれ以上ないほどの好成績で終わった。

ギリシャ再選挙が相場にとって最善の結果だったことに加え、ソーシャルゲームの規制問題は一服。

28日には直近上場株が軒並み高となり、短期の値幅取り資金が殺到やすい条件がそろった。

初日初値付かずとなり2日目に規制が敷かれても、なお買い気配が継続。

ようやく売り買いが一致しようとすると、買い手がさらに指し値をつり上げ、なかなか寄らない様子は往年のIPOバブルを思い起こさせた。

さすがに、初値後に公開株数の3倍を超えたことで警戒感から急落し、他の6月上場銘柄も反落した。

しかし、その傍らで5月上場の北の達人が配当開始を発表すると、配当額以上に急騰。

年度末に上場した銘柄がそろって堅調に推移するなど、なお、短期資金は場所を変えてうごめいている。

7月のIPOは3銘柄となるが、今週は小休止で予定なし。

ちょっとした空白期間となるが、その間も勢いは続くのか。


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買い安心感 [IPO情報]

ギリシャ再選挙が最良の結果となり、相場全体に買い安心感に包まれたなか、先週上場した3銘柄は全て公開価格を上回った。

公開価格が仮条件の下限で決まった日本エマージェンシーアシスタンス(EAJ)は、3社中で最も高い27%。

後に続いた他の2銘柄にも追い風となった。

今週にはモブキャストが控える。

事業内容がソーシャルゲームの運営と渦中のセクターである上に、企業不祥事ネタに強い会員制月刊紙「FACTA」の最新号で取り上げられた。

ホームページでは公開質問状まで掲載され、上場前からの「FACTA銘柄」指定は大いに話題になっている。

人気業種だがこれほど、別の意味でも注目される銘柄も珍しい。

一方、新規承認ではエニグモが19日に発表。

これまでのところ1週間に1銘柄のペースで新規承認が進んでおり、7月の上場予定はは3銘柄となった。

今のところ6月同様に公開規模が小さい銘柄が並ぶ。

流動性が低く少ない資金で噴きやすいため、北の達人やチャームケア、EAJなど、セカンダリーで高騰する銘柄が相次いでいるだけに、暑い夏を期待したくなる。


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6月のIPO [IPO情報]

今週から6月のIPOが始まる。

5月には札証やTOKYO AIMといった参加者の極めて少ない市場で2件のIPOがあったほか、REITの新規上場があったものの、東証大証での企業のIPOはゴールデンウイーク前の4月下旬以来約2カ月ぶり。

ブックビルディング期間は、相場全体が乱高下するなど非常に厳しい時期となったが、ギリシャ再選挙後となる今週に3件、来週に1件が上場することになっている。

中でも注目が高いのは来週に控えるモブキャストだろう。

ソーシャルゲームを運営しており、最も旬なセクターとも言えるが、上場承認が出た5月下旬はコンプリートガチャ規制問題で大きく売られていた。

ただ、今月4日に底を打ってからは切り返しも急速で、本日も関連株は大幅高だった。

規制による将来不安と足元の業績好調、どちらを市場が重視する地合いになっているのだろうか。

今週に限れば、日本エマージェンシーアシスタンスに比較的注目が集まっているが、4銘柄のなかでは唯一公開価格が下限で決まるなど波乱含み。

ブックビルの日程が若干早く、まさしく株価乱高下と重なったことも影響したとみられるが、既存の上場企業には見られなかった業態だけに評価が定まらなかったか。

13日に上場した東急系REIT、アクティビア・プロパティーズも公募価格は仮条件下限だったが、初値はさらに3.3%下回った。

市場の視線が再度バルカン半島の先端に注がれるなか、極東のマーケットではどのような結果が出るのだろうか。


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6月銘柄 [IPO情報]

株価が大きく乱高下した先週、6月のIPOが一斉にブックビルディングに入った。

4社の仮条件はすべて想定発行価格が上限となったが、下方に広くとられる銘柄も見られ、主幹事は値決めを市場動向に委ねる度合いを強めたと言える。

特にマザーズ指数は個別銘柄のごとく上下する日が続いただけに、関係者は神経質なようだ。

最初にブックビルが実施された日本エマージェンシーアシスタンスは下限で決まった。

一方、7月上場の新規承認も1社発表された。

関係者によれば、今年は6月と同水準の上場数が見込まれているという。

例年7月はスポットになりやすい月だが、今年は8月がそのような状態なのだという。

いまだ今年は実現していない本則市場のIPOも観測されているようだ。

ただ、足元のマーケット環境がこれだけ揺れていると、承認の行方も不透明だといえよう。

海外ではIPO延期のニュースが相次いだうえ、当初6月中の上場とされたツバキ・ナカシマの承認も結局なかった。

6月のIPOは来週からの下旬に集中している。

ギリシャの再選挙を通過し、その頃には世界情勢も落ち着きが見られ始めるのではないかと期待するが、今春の楽観的な雰囲気はすっかり消えうせてしまった。


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内外で冷え込む [IPO情報]

先週は札幌証券取引所アンビシャスに北の達人コーポレーションが上場した。

同市場にとっても東証・大証以外の地方振興市場にとっても久々のIPOとなったが、結果は惨たんたるものであった。

公開価格から15%下落して始まり、そのまま薄商いに。

初日はまだいい方で盛り返す場面も見られたが、2日目以降は下値模索が続いている。

札証の売買代金は実はここ最近うなぎ上りなのだが、アキナジスタが動意付いているだけでその恩恵はさっぱりだった。

先週月曜日にはTOKYO AIMに五洋食品工業が上場した。

同市場に上場するのはメビオファームに続いて2社目になるが、正式に公開株オファリングを実施して「IPO」したのは同社が初となる。

メビオファームはあまりの不人気に公開株がさばけなかった。

同社も上場を1カ月延ばし、株数を削減するなどしてようやくこぎ着けた状態だ。

初値は初日100株だけ公開価格と同値で付くという何とも言えぬ展開だったが、メビオファームのように売り気配が何日も続く最悪の事態は避けられた。

商いはその後は4日目に200株が成立しただけの閑散が続いている。

そのほか、6月下旬に上場するIPOは仮条件の発表が相次いだが、3銘柄とも想定初値を上限としたレンジに。

新興市場の不安定さを反映してか、下方向への設定になった。

一方、海外ではIPOの先送りのニュースが相次いだ。

自動車レースの英フォーミュラ・ワンや、オンライン旅行代理店の米カヤック・ソフトウエア、英宝飾品大手のグラフ・ダイヤモンズ、露SNS(交流サイト)大手フコンタクチェなど。

株価急落に加え、米フェイスブックの上場後の急落が背景にあるという。

世界が注目した世紀のIPO後、投資家心理は一気に冷え込んでおり、国内外とも慎重姿勢ばかりが目立つ。


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手のひら返し [IPO情報]

先々週上場が承認された3社に続き、先週はモブキャストが承認されたが、先週注目を集めた話題といえば、先々週末に米国でついに上場したフェイスブックだ。

上場後も連日海を越えてニュースが伝わってくるが、期待に反してさえない展開に、上場前までとは手のひらを返したようなバッシングの嵐になっている。

水に落ちた犬はたたくという習わしは、どこの国のマスコミも変わらぬようだ。

マスコミが注目するIPOは注目が集まり過ぎて、初値でバイイングパワーを使い果たしてしまうことが多い。

同社株もその典型だっただけで主幹事証券としては、むしろ売り主側の「なるべく高く売りたい」という期待に最大限応えたことになる。

初値も公開価格を上回ったわけだから、公開株が配られた買い手側の顧客も売り抜ける機会は存在した。

プライシングとしては大成功だった。

早速訴訟ざたになろうとしている点は、さすが米国たるゆえんだが、粉飾でもない限り公表された資料を基に付いた株価は公正なもの。

ただ、怒りが静まらない限り、その矛先はどこへでも向く。

思わぬ形で続いたフェイスブック狂想曲は、しばらく鳴りやみそうにない。


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